
日本に帰国中、千葉県の古民家でオフ会を開催。世界中から夫婦・親子が集まり、まるで一気に大家族になったよう【日登美のタベコト in Berlin・105】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
千葉県でオフ会開催
この夏休み、私は家族で日本に一時帰国をしています。私の主催するミッテ「台所と子育て」というオンライン講座の集まりでは帰国のたびにオフ会を開催していて、子連れで楽しめる講座や集いを行っています。
今回の開催場所は千葉県にあるブラウンズフィールド。マクロビオティック料理研究家の中島デコさんのプロデュースする日本の美しい古民家に宿泊し、自給自足を目指す農的な環境で、性教育をテーマに専門家の先生方をお招きしての親子・夫婦参加型ワークショップを行いました。

オフ会前泊ではみんなで日本の朝ごはんを食べる。まるで大家族!

子どもたちもオーガニックな和菜食の朝食を。調味料やお米などほぼブラウンズフィールド産という贅沢と日本の伝統を味わう。
数組の参加者家族と、古民家に前泊しての集いはまるで一気に大家族になったよう。子どもたちはすぐに仲良くなり花火をしたり、カードゲームをしたり。ミッテでは世界中からオンラインで講座にご参加くださっているので、今回も、韓国、シンガポール、メキシコ、ドイツ、日本各地とさまざまな場所から集まったお母さん、そして親子が集いました。
年齢を超えて、さまざまな文化の中で子育てをするお母さんたち。そして子どもたちにお父さんたち。みんないろんな違いの中で暮らしているけれど、できるだけ自然に暮らしたい、子どもを健やかに育てたいと願う気持ちはみんな同じ。
こうして小さな集いのなかで、私たち親は、遠く離れても同じ気持ちを抱く親に出逢い、悩みを話し合い、疑問を話し合い、いいアイデアを出し合うことで新たな気づきがある。そして安心できる。勇気をもらう。子どもたちはたった1回の出逢いでも遠い国に住むお友達ができた、と感じられる。

ワークショップではシュタイナー教育で知られるアントロポゾフィ看護師の先生によるタッチケアをペアで学びました。とても和みました。

会場は古民家。大人も子どもも集ってわいわいと。みんなが繋がっていく。
今やママ友も世界中と繋がることができる。そういう意味ではデジタル化の恩恵も大事にしながら、身体を通したふれあいと暮らしのバランスを見つけていくことが求められるのかなと思います。
情報は増えても、時に孤独な現代社会での子育てでは、本当のふれあいがなかなか得られないこともあります。だからこそ、ちょっと勇気をもって、人と出会っていくこと。繋がっていくことってとっても大事。

中島デコさんとプロデュースされたお宿の前で家族と。素敵な時間をありがとうございました!

お宿「慈慈の邸(じじのいえ)」のご飯は全て有機、季節の菜食。手作りの伝統調味料使用。最高に美味しい。こういう味を子どもに伝えたいよね。
人生って本当に一期一会。一つ一つの出逢いから未来は創られていくのだから。
今日、何をするか? どこにいくか? 誰と過ごすのか? 何を見て、選ぶのか? そんな当たり前の日々の選択こそ、丁寧にしていきたいと改めて思います。そして残りの夏休みも、たくさんの人や場所との出逢いを大切に過ごしていきたいなと思っています。

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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