旅行中も自炊したり、食材を持参するのが、大家族の我が家流。家族の体調管理は「食養」で【日登美のタベコト in Berlin・81】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
我が家の旅の食卓風景
この夏はどこにも行かない!と思っていたのに、土壇場でイタリア旅行に出かけた我が家。日本で言うと、都内から九州にでも行こうか? くらいの感覚で外国に行けてしまうのは、陸続きのヨーロッパのありがたいところ。今回はそんな我が家の旅での食卓周りをご紹介します。
大家族の我が家はどこに行くにも大騒ぎ。ご飯ひとつとっても、席をリザーブしてないと店に入れないこともあるような団体行動になるので、食事は外食だけに頼らず旅の間も自炊、持参を織り交ぜるのが鉄則。実際その方が、子連れの旅では小回りがききますし、体調管理もできるので便利。
もちろん美味しいレストランに行くのもいいけど、子どもがいると安心してのんびりできないこともありますよね。なので、我が家はキッチン付きの宿を取るのが定番。地元のスーパーで食材を買ってちゃちゃっと料理をしちゃう。あとは、急に体調を崩した時のために、体調を整える効果のある日本の伝統食品、梅干し、三年番茶と呼ばれるカフェインのほとんどないお茶などを持参しています。
今回もなんと旅の途中で夫が熱を出すという事態があったのですが、「食養」であっという間に回復できてひと安心。台所からお手当ができる方法は、こういう旅先で活躍します。
そして普段はファストフードは食べない私ですが、旅行中は例外。車の移動中に寄ったドイツ国内のサービスエリアでは、十何年ぶりに入ったファストフード店でビーガン対応のハンバーガーを注文してみました。驚くことにそこのお店は、砂糖不使用のデザートや、添加物、保存料、アミノ酸等を使っていないメニューをポリシーにしているとのこと。ファストフードも時代と共に変化しているんだ! と嬉しい発見が! ビーガンメニューが充実しているあたり、とてもドイツらしいなと思いました。
そんな我が家の旅の食卓風景。いろんな美味しいを味わって、帰宅する頃にはちょうどいつものおうちご飯が恋しくなるのも、なんだか嬉しいものですね。
日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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