夕食は一汁一菜で済ませる。ご飯の支度をするより、できるだけ外で過ごす時間を長くする、ドイツの初夏の楽しみ方【日登美のタベコト in Berlin・73】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
ベルリン流 季節を楽しむ食卓
暗く辛い冬がようやく終わり、ベルリンにもいよいよ夏がやってきました。この時期は誰もが心待ちにしている、1年で最も素晴らしい季節。できるだけ太陽の下で最高の季節を満喫したいと願っている季節が到来しました。
白アスパラガスといちご売りのスタンドが街に出てきたら初夏のスタート。ここからはスーパーマーケットでの買い物よりも断然町のマルクトでの買い物が楽しい時期です。
お散歩を兼ねてマーケットをぷらぷらしながら買い出し。ベルリンでは基本的にみなさん買い物袋を自分で用意する、もしくはカゴバッグに入れて買い物が主流です。カゴバッグは野菜を入れても蒸れないし持ちやすいので、私も愛用中。街を歩けば、カフェのテラス席を満喫する客でいっぱい。
老若男女、歩きながらはたまたベンチに座ってアイスを食べるのは夏の風物詩でもあります。お天気もよく、緑が美しいこの時期。日は長く夜の9時過ぎまで明るいので、家に閉じこもってご飯の支度なんかにいそしんでいる場合ではありません。
この時期の季節を楽しむ食卓。それは出来るだけ簡単なものを食べて、外で過ごす時間を長くすること。
そんなわけなので、いつも以上に気を抜いて、パンを齧って野菜を齧って夕飯おしまい! でも良しとする。季節を楽しむために料理をしない! がベルリン流なのです。
日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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