2023年7月29日

子どもが自分で作れる朝ごはん。火を使わない、夏にぴったりなミュースリー【日登美のタベコト in Berlin・52】

 ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

 夏におすすめドイツの朝ごはんミュースリー

暑い夏、料理をしないでも栄養満点のご飯といえば、ドイツのミュースリー(日本では「ミューズリー」が一般的ですが、ドイツでは「ミュースリー」と呼びます)。

オーツ麦を基本にして、アマランサスやスペルトなどさまざまな穀物を加えて果物やヨーグルトと一緒に食べます。オイルや砂糖など甘味を加えてオーブンで焼いたグラノーラよりもヘルシーですし、体を適度にリラックスさせてくれるうえ、栄養満点という優れものです。

夏休みって子どもが一日中家にいることが多いから、おやつにもご飯にもなるミュースリーって便利! 子どもが自分で作れるのもいい。

末娘作のミュースリー。この日はオーツ麦にアマランサス、豆乳ヨーグルトにレーズン、バナナ、りんご、グレープフルーツ、チェリーを入れてました。

我が家では夏の朝ごはんや、おやつによく登場します。味のついていないさまざまな穀類をポップしただけのものをいつも用意しておいて、その日の気分で色々追加します。子どもたちが勝手に作って食べられるのも魅力の一つ。穀物は全粒なのでビタミンやミネラルも豊富。作り方も簡単。火を使わないので夏にぴったり。

まず深めのお皿に好きな穀物をいれます。そこにストレートのリンゴジュースかお水を少々加えて少し柔らかくします。その上にたっぷりヨーグルト(我が家は豆乳ヨーグルトを使っています)、ローストしたナッツや胡麻、ドライフルーツ、季節の果物を好きなだけのせて。好みでオメガ3オイルなどを加えたり、シナモンなどのスパイスを加えても美味しく、更に栄養価が高くなります。これならおやつで食べてもご飯の代わりになるくらい栄養もあるし、甘味は砂糖でなく自然な果物からのものだけなので子どもたちにも安心。食欲のわかない夏、わたしたち大人にも、そしてご高齢のかたにもおすすめです。

ドイツの夏は果物が豊富。庭で収穫して直接お皿に、という贅沢も嬉しい。

おじいちゃんちでは、朝ごはん前に庭にでてミュースリーにいれるベリーを自分で摘みます。夏の風物詩。

かみごたえがありすぎる、という場合にはオーツ麦だけを豆乳やリンゴジュースに一晩浸してから召し上がってもいいです。暑くて食が疎かになりがちな夏休み。そんな時だからこそ簡単にできて、しっかり栄養のあるものを食べて元気で過ごしたいですね。

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。 

台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)
instagram / @hitomihigashi_b
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