直径30センチの「ケーキホルダー」が各家庭に!? 恐るべし、ドイツの誕生日ケーキ事情【日登美のタベコト in Berlin・33】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
ドイツの誕生日ケーキ
ケーキ好きのドイツ人。とにかくケーキを焼いていきさえすれば誰もがご機嫌になってしまうというくらいケーキの発する威力が大きいドイツ。そして誕生日には誕生日の本人がみんなにケーキを焼いて振る舞う、という習慣があります。
そのケーキはもちろん特大で、大人でもオフィスにホールで持っていく姿をちょいちょい見かけるほどポピュラー。この約直径30センチもあろうかという大きなケーキホルダーは、きっとどの家庭でも一つは持っているはず!という台所の必須アイテムでもあります。
先日は息子の誕生日で私もケーキを焼きました。
ドイツの子どもの誕生日ケーキは、これまたすごいスタンダードがありまして、おしゃれなショートケーキなんかじゃないんです。それは、チョコレートでガッツリコーティングされたバースデーケーキにハリボのグミを山ほどトッピングしたもの。もしくはスマーティと呼ばれるマーブルチョコのようなカラフルなチョコレートをガッツリトッピングしたもの。この二つが二大戦力であります。これを、まだおしゃぶりくわえているようなおチビさんまでガッツリたべておるわけです。恐るべし!!
我が子が幼稚園の時には、さすがになんとかお茶を濁して避けていたものの、やはり周りの友達と同じものを食べたいお年頃。
とうとう9歳のお誕生日に、我が家もガッツリマーブルチョコをこれでもか!ってほどくっつけたチョコレートケーキを作りました。息子大満足(笑)。
郷に入っては郷に従え、ではないですけれど、年に一度くらいは羽目を外しても良かろうと、親子共々思い切りドイツ式バースデーケーキを楽しみましたとさ。あー美味しかった! でも当分いらないな、というのが本音です(笑)。
日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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