2020年10月28日

登園前にはシャワーが必須!コロナで変化したニューノーマル【教えて!世界の子育て~マレーシア~】

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海外ではどんな子育てをしているの? 日本から離れて子育てをするママたちに、海外でのようすを教えてもらう「教えて! 世界の子育て」。
場所や文化が違うと、子育ては違うのでしょうか。日本での子育てや生活と同じことや違うこと、各国からリアルな声を伝えてもらいます。

世界ではまだまだ新型コロナウイルスの影響が続いています。親子留学で人気があるというマレーシアでは、新型コロナウイルスの流行後にできた新しいルールが、子どもたちが通う幼稚園をはじめ、さまざまな場所や状況で行われているそうです。

コロナで変化した
マレーシアのニューノーマル

みなさんこんにちは。前回の記事を書いたときには、「日本は今夏なんだな」と思いを巡らせていましたが、気がつけばあっという間に秋になりましたね。
四季がなく1年中常夏の国マレーシアでは、日本のように季節が移り変わることがありません。そのため、1年を通して夏服だけで十分ですし、これから寒くなる時期に備えて冬用のタイヤに履き替えるということも必要がないのです。
海外生活が長くなるとやはり日本の四季が恋しくなりますが、マレーシアのように常夏の国で生活していると1年中太陽の光を浴びる時間が長いので、そこはとてもうれしい点です。

ところで、あいかわらず世界中のどこにいても引き続きコロナが猛威を振るっています。
コロナ以前と現在では人々の生活が大きく変化し、それぞれが「ニューノーマル」という新しいスタイルの生活様式に、少しずつ慣れてきた頃かもしれません。

今回は、マレーシアのニューノーマルについて、大人だけでなく子どもたちの生活にもどのような変化があったのかをシェアしたいと思います。

コロナの影響を受けて、マレーシアでは3月の半ば頃、ロックダウンに入りました。
当時は、食料の買い出しに行くことや車に乗車できる人数なども決められ、買い物は家族の代表者1名のみと制限されていました。子どもたちは家の周りであっても散歩したり公園に行ったりすることもできず、皆が家に閉じこもりっきりで毎日を過ごしていました。

それから数か月経ち、ロックダウンの規制が一部緩和された状態になったとき、マレーシアではコロナの影響を受け、全ての場所で、全ての人がSOP(Standard Operating Procedures)を守って生活することになりました。「SOP」とは、「業務の作業や手順について詳細に記した指示書」のことです。日本語では「標準作業手順書」と表されます。

具体的には、
・全てのお店やショッピングモールに入店する際は、QRコードを用いた個人情報の登録
・体温チェック
・手指の消毒
・他の人とのソーシャルディスタンスを保つ
・マスクを着用する
などが義務付けられています。これらを守らない場合にはなんと罰金が課されます。ロックダウン中よりも自由度は増したとはいえ、感染症対策のための予防は徹底されています。

登園前にはシャワーが必須!コロナで変化したニューノーマル【教えて!世界の子育て~マレーシア~】の画像1

マレーシアでは全てのお店で、入店前のSOPを守らなければいけません。とても徹底されています!

登園前には必ずシャワー!
そして、園でも朝と夕にシャワー!

いっぽう、子どもたちの生活にも大きな変化がありました。ロックダウン中はもちろん子どもたちの幼稚園も閉鎖されていたので、毎日自宅からオンライン授業が行われていました。そして、ロックダウンの規制が一部緩和されたとき、新たに加わったルールや変更点がたくさんありました。

例えば、子どもたちは登園する前に必ず自宅でシャワーを浴びなければいけません。幼稚園はたくさんの子どもたちが集まる場所なので、体をより清潔にした状態で受け入れることで、感染症対策を取っていると思われます。そして、登園時には必ず体温チェックと手足の消毒、幼稚園バッグの消毒を済ませ、それらを終えてようやく園内に入ることができます。

教室に入るとまずは手洗い、そして子どもたちは一人一人が自分のフェイスシールドを着用し、朝夕には園でもシャワーを浴びることで、感染症予防が徹底されています。
クラスの床には約1メートル四方の四角が印付けられており、子どもたちは自分の枠の中でのみ、遊んだりお勉強したりするようにルールが設けられています。他のお友達とのソーシャルディスタンスを守りながら園での生活を行う上でとても重要な決まりごとです。

登園前にはシャワーが必須!コロナで変化したニューノーマル【教えて!世界の子育て~マレーシア~】の画像2

幼稚園ではフェイスシールドを着用し、基本的には床に印付けられた枠の中でお勉強します

ただ、子どもたちにとって園で走ったり飛び跳ねたりお友達と追いかけっこしたりすることを禁止されているルールは、少し退屈なように見えるのも事実です。
担任の先生も、「できるなら子どもたちを以前のように自由に遊ばせたり公園に連れて行ったりして、のびのびとさせてあげたいのよ。でも、今の事態ではそれが難しくて、一番ストレスなのは子どもたちかもしれないわね」と残念そうに言っていました。

いっぽうで、わが子が通う幼稚園はモンテッソーリ教育を基盤としているのですが、子どもの自立や本来持っている探究心、学び続ける心を伸ばす、という目的のもとで過ごしているので、新型コロナウイルスの流行前から園では自分の目の前に敷かれたマットの上でブロック遊びをしたりパズルなどをするルールが決められていました。遊ぶ際には自分でマットを敷き、遊び終わったら自分でマットやおもちゃを片付けるルールもありました。

このルールは、決められた枠の中で自分の事を果たすという自立と、周りの人は他の人の枠の中に入っていたずらをしないという規律のためにあり、モンテッソーリ教育の一環として取り入れられています。
現在は新型コロナウイルスの影響のため、園内で自由に走り回ったりお友達と気軽に遊んだりできないとはいえ、普段から自立や規律を教えられていた子どもたちは、例えばフェイスシールドを着用し続けたり、四角の枠の中で遊ぶことにはあまり抵抗がないように感じます。

……とはいえまだ4歳児。家に帰ると途端に元気いっぱいやんちゃな姿にもどり、大はしゃぎするようすは他の子どもたちに負けないくらいのパワーです!

運動会もお遊戯会も遠足も
イベントは軒並み中止に

今年はコロナの影響で、行なわれるはずだった運動会も、お遊戯会も、遠足も、たくさんのイベントが中止となってしまいました。わが子は今年から幼稚園に通い始めたばかりだったので、子どもたちも私たち親も、園で行なわれるアクティビティをとても楽しみにしていたので、それらを行えなくなってしまったのはとても残念でした。

マレーシアでは、SOPを守った上で外出することはできますが、現在屋外の公園や遊具は使えないよう閉鎖されているところもたくさんあります。
科学館や水族館など、家族でのお出かけスポットは休日になると定員オーバーでたくさんの人が訪れるので、子どもを連れたお出かけは最近控えるようになりました。

実は最近、日本に住む母が知育菓子をたくさん送ってくれました。「日本にはこんなに面白いお菓子があることを孫たちにも知ってもらいたい」という想いで送ってくれたお菓子でしたが、コロナの影響でなかなかお外に行けない今の状況下ではこのような知育菓子がわが家では大活躍しています!

登園前にはシャワーが必須!コロナで変化したニューノーマル【教えて!世界の子育て~マレーシア~】の画像3

日本に住むばあばから、お菓子が届きました! 知育菓子がたくさん入っていて子どもたちも興味津々!

その他には一緒にお絵描きしたり、本を読んだりおもちゃで遊んだり、簡単な料理を一緒にしたり、子どもたちの好きなテレビを見たりしながら今はお家でのんびり過ごしています。コロナ前と今を比べてしまうとつい、悪い変化や出来なくなったことに目を向けてしまいがちですが、家で過ごす時間が長くなったからこそ発見できた子どもの良い面、一緒にできることもたくさんあることに気づかされます。今は、いつかまた以前のような日常が戻ると信じて、今置かれた状況に臨機応変に対応しながら生活しています。

登園前にはシャワーが必須!コロナで変化したニューノーマル【教えて!世界の子育て~マレーシア~】の画像4

知育菓子でお寿司を作りました! ふたりとも楽しんでいました♪

再び感染者増
ロックダウンに入ったマレーシア

実は現在、新規感染者数が増加し、日本人が多く住むクアラルンプールを中心に、再ロックダウンに入ってしまいました。
ロックダウンと言っても以前ほどルールは厳しくないため、経済活動は引き続き行われています。しかし、子どもたちの学校は再び閉鎖されてしまったため、わが子も自宅でのオンライン授業に戻ってしまいました。

マレーシア政府は、2020年は海外からの新規留学生の受け入れや長期滞在ビザの申請を停止することを正式に発表しました。親子留学でも人気のマレーシアですが、しばらくは「行きたいけど行くことができない」という状況が続きそうです。

現在も世界中がコロナの影響でさまざまな変化を強いられています。それぞれが引き続き感染症対策に気をつけて自分にできる予防に努めていきたいですね。

 

登園前にはシャワーが必須!コロナで変化したニューノーマル【教えて!世界の子育て~マレーシア~】の画像5今回の海外ママは
カオリさん
マレーシアの首都クアラルンプールで就職、結婚、出産などを経験し、現在マレーシア在住歴7年目。年子の男の子兄弟の子育てに日々奮闘中です! 現地のローカルフードを食べることが大好き、最近はインテリア雑貨探しにハマっています。
Instagram @kaori.h04
Twitter @KaoriMalaysia

Photo by Adobe Stock

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