第88回「鶏のからあげ」
みなさまこんにちは! (・∀・)ノ
いつも御覧いただいてありがとうございます!
クリスマスも去り、街は一気に年末年始をむかえるおごそかムードに。
この季節の日本の、洋から和への切り替わり。私はけっこー、好きです。
スーパーなんて、たった1日で飾り付けや流す音楽まで変わっちゃうし!
音楽につられて、クリスマスの浮かれだったパーティー気分から
お正月のあのメロディーで、一気に空気や顔まで引き締まる。
♪テン、テケテケテン、テテン←伝統的お正月のお琴のアレ
この原稿が世に出るころはすっかり
♪テン、テケテケテン、テテンな世の中かと思います。
だがしかし! いま私がいる時間は「クリスマスパーリーシーズン」です!
このタイムラグをおゆるしください・・・
それゆえ、今回選んだレシピが
チキンでごめんなさい!
ですがー!
チキンはチキンでも、
一年中みんなが大好きなあのチキン。
「鶏のからあげ」ですからご安心を!!
みんなが知っている「鶏のからあげ」♪
定番だけに、きっと各ご家庭の味がありますよね!
私の方が、みなさまのご家庭のからあげレシピを教えていただきたいくらいです。
我が家にも「からあげレシピ」は存在します。
お料理上手のお友達数人から教えてもらって「よせ集めた」最強レシピ!
私の思いはただひとつ、「おいしいからあげが食べたい!」ただそれだけ!
・・・なのに、いつもいまいち、しっくりこない。(_ _。)
そんな私がなぜ今回「鶏のからあげ」を選んだのかというと
クリスマスパーリーシーズンだから、というだけじゃなく!
ネット上でたまたま「おいしいから揚げの作り方レシピ」を見つけたからー!
おおお。これは、いままで試したことがなかった作り方!
今度こそ、作りがいのある「からあげ」に出会えるかもしれないっ!
ほら、なにせから揚げって、揚げ物って・・・リスク高いし大変だから!
よーーーし、家族みんなでクリスマスにおいしいチキンが食べられるように
そして今後も、からあげが「我が家のおいしい定番メニュー」になるように!
感動めざして、レッツ☆クッキング!
材料は、鶏モモ肉 2枚
にんにく
しょうが 各大さじ1
お酒 大さじ3
おしょうゆ 大さじ6
ゴマ油 大さじ1
片栗粉 適量
鶏モモ肉さえあれば、あとはそろえやすい調味料だけー♪
まずは、鶏モモ肉を大きめのぶつ切りにします。
にんにくとしょうがはすりおろして、お酒 大さじ3と合わせます!
空良にさっそく「にんにくとしょうが」をおろしてもらいます♪
おおっ。すごい!
右手でにんにく、
左手でしょうがをすり始めました。
はじめて見るよ、こんな光景。笑
すり終わったら、ここにお酒を大さじ3。
これ、我が家なりの方法です。
あますところなく、すったものを使いたいため!
これを、ボウルや袋に入れた、ぶつ切りにした鶏もも肉と合わせます。
この状態で、1時間ほど寝かせます!
グーーーーー
寝かしたら、おしょうゆ大さじ6とごま油大さじ1を入れて、もんで起こします。笑
調味料がお肉になじむよーに、もみもみもーみ。
これも空良の大事なお仕事。もみもーみ!
ここからが、このレシピのポイント☆
私が今まで学んだ「からあげレシピ」は
味付けをしたあとを漬け込む、(つまり寝かす)行程をたどるのですが
このレシピによれば「漬け込まない方がお肉がジューシーになる」とのこと!
なあにぃーーー! そうと聞いたら、試してみたいのが主婦ゴコロではないですか!
で、続いてのポイントはお肉に「片栗粉を「まっしろ」になるまでまぶす」こと。
ほとんどはたき落とさず、たっぷりまぶすとカリッと仕上がるのだそう☆たのしみ!
片栗粉・・・ちょっと残量が少ないのが気がかりですが、ドバッと入れてみましょう!
ドバッ。
家にあるだけの片栗粉をお肉にと投入してみました!
・・・が、アレレ。ちっとも「まっしろ」にならない。
それどころか、まぜていったら
片栗粉がお肉に吸われてどこかにいっちゃったーーー! (°Д°;≡°Д°;)
動揺する私と空良。どうしよう、片栗粉の在庫はもうないぞーーー!
あ、そうだっ。お友達から教えてもらった「からあげレシピ」を見てみよう!
たしか、「カリッ」と仕上げるために、画期的なお粉を使っていた気がする・・・
レシピの書かれたページを急いで探して(お料理の真っ最中だというのに)
ついに発見! 「あった、そうだ、強力粉、天ぷら粉、小麦粉」だー!
お料理上手な方って、ほんとうにいろいろと知っている。尊敬!
ですが、家には強力粉と小麦粉しかなかったので、
どちらかというと「強力粉」がカリッとしそうだし
ドハドハと「強力粉」を急きょ、足してみた!
こんもりと・・・
足しすぎか?(;´▽`A
まあまあ、とにかくようやく
お肉全体を「まっしろ」にできました!
揚げていきまーす! そう、揚げ方にもポイントが☆
油は、フライパンに鶏肉が半分くらいかくれるほどの量。
温度は高めで、片栗粉ぱらっとおとして、じゅわっと音がして
泡がぷくっと上がってくるぐらいまでの温度だそう。わかりやすい!
「ぱらっ」と落として「じゅわっ」と音、泡が「ぷくっ」こんな感じかなー?
ドキドキ投入、アムロいきまーーーす!
ぷくぷくぷくーーーあ、しまった。入れる量が少なかった!
ほんとうのポイントは「鶏肉1枚分ずつ」揚げることでした! ウッカリです。
鶏肉を1枚分入れると、油の温度が下がってくるので
そのままさわらずに油がブクブクとしてくるのを待ちます。
油の温度が再び上がると、全体がブクブクとしてくるので
ここで火加減を中火にして、中をじっくり揚げるそうです!
ハンパな数で揚げはじめてしまった。
そして・・・揚げながら、また別の「失態」に気がついた。
お粉をまぶすの、味付けをしたお肉に直接お粉を投入するのではなく
「お粉」は「お粉」で別のボウルや容器に入れて、
その中にお肉をひときれずつ入れれば、
少量でちゃんと「まっしろ」にできた!!
そーだ、こういうことだ、きっと!!
やだーーー!
みなさまは気がついていましたか?
こんな間違い、私だけですか??
空良からまた「ママ、またやっちゃったねー!」と言われるしまつ。
「間違えないで最後まで作れたことって、いままで何回あった?」
なんだようー、その言い方ー。えっと、そんなのほんの数回程度だよー。
だがしかし。これほど毎回、失敗や間違いを起こすことに自分でもおどろく。
思いました。「私が失敗しておきました」っていうレシピ本を出せるんじゃないだろーか!
ははあ、こうやって失敗することもあるのね。回避しなくては。と、みなさまが
私の失敗を見て、失敗することなく進んでいっていただける本。
帯は「どうぞ佳恵を踏み台に!」
・・・その前に、私みたいな失敗を
もしかしたら誰もしないのかもだけど。(;´▽`A
と、自分のあまりのおバカっぷりに空想に走り、ふと現実に戻って揚げ物へ。
いい色がしてきたら裏返し、いい色になったのでフライパンからあげる、をくり返し
なんとか、できましたーーー!
これまで教えてもらった「からあげ」だと
かるく表裏を揚げたあと、3分ほど休ませて
今度はもう少し温度を上げてから表裏を色よく揚げる、という
いわゆる「2度揚げ手法」が「カラッとしあがって良い」とのことでしたが
このたび、私がネットで知ったこの「からあげのコツ」は
表面がだんだんときつね色になって、かりっとしてきたら裏返して
両面をきつね色にして、ひとつずつ菜箸で持ち上げながら
空気にふれさせながら揚げる。
焦がさないように、中火でじっくり。
これで、2度揚げ風にかりっと揚げられる、とのこと・・・でしたが
しまったーーー! 揚げながら、まったりと泡のブクブクを眺めながら
「失敗ばかりの本を参考にしていただけたらいいなあー」と思いをめぐらせていた! 笑
そうか・・・空気にふれさせながら・・・
していなかった。しわすれだ。
なんてこった。
揚げたてのからあげを横からヒョイ、とつまみ食いをしてきた空良。
揚げたてはさぞ、感動ものでしょーなんて思っていたら意外な言葉。
「カリッとというか、やわらかい、ウインナーみたいな感触なんだね?」
それを聞いてハッとして、あわてて真ん中を割ってみた。
半生でしたーーー!! (;°皿°)
空良、それウインナーじゃなく生肉だ!
わーん! 火が高温すぎたみたい。外側だけコンガリ!
しかたがないので、完成した、と見せかけて
「ベンチタイム」していたことにして、笑
いつも私が作っているよーに、2度揚げ。
この「2度揚げ」のメンドーさを回避できる画期的レシピだったのに!
ボンヤリと空想にふけっていた私のおバカーーー! (TωT)
せっかくの「ニュー☆からあげレシピ」だったにも関わらず
ちっともその「ニュー」なところを通過することができず。
私のからあげはいつも通りの「ふつうのからあげ」でした。
もっというと今回はいつもより周りがコゲついちゃったなあー!
片栗粉オンリーじゃないし、途中から強力粉になっちゃったし。
揚げる温度はちょうどよかったにしても、入れるお肉の量が少なかったから
きっと温度が下がらないまま高温で、「生焼き」になっちゃったんだねえー。
ドバッと「1枚分」の鶏肉を入れて、両面をキツネ色にしたら
いっこずつを菜箸で持ち上げて「空気」にふれさせながら揚げる。
そう改めて聞くと、なんだか次はもう出来そうな気がしてくる。単純!
よーーーし、もう1度作ってみるぞ。1度といわず、何度でも!
カリッとジュワーのからあげに「感動」するその日まで、
私は挑戦し続けます!!
そう、私は自分で作ったものに「感動」したいのです。
家族みんなで「感動」を分かち合いたい。ただそれだけなのです!!
なのに。
なかなか、感動までたどり着けない。(ノДT)
たどり着くのは、いつも想定外の失敗ばかり。
今年も残すところ、わずかとなりました。
何回お料理に挑戦しても、要領を得ない私に対し
今年もこうして根気よく、まるで母や父のような大きな心で
私を、お料理の出来映えを、見守り続けてくださったことに感謝致します。
この連載を読んでくださっている、母のような父のようなみなさま!
佳恵は来年も引き続き、様々なレシピにチャレンジしていく所存です!
どうぞこれからも、いままで通りあたたかな目で
見ていられない時は、どうぞ薄目で、笑
私のゆっくりな成長を見届けてください。
今年もほんとうにありがとうございました!
2015年も成功しないお料理ばっかりでした!
みなさま、私のような失敗はどうかなさいませんように。
どうぞ、佳恵を踏み台に!
テヘ☆
おくやまよしえ(女優・タレント)/東京都生まれ。1992年、映画「喜多郎の十五少女漂流記」でデビュー。2001年に結婚。翌年、長男を出産。現在は2児の母。NHK「すくすく子育て」、TBS系ドラマ「キッパリ!」主演を経て、テレビ、ドラマ、雑誌などで活躍中。特技はイラストを描くこと、手芸。
ブログ 奥山佳恵のてきとう絵日記