2021年10月18日

え、味噌汁にそうめん!? SNSでも話題になった、静岡県・そうめんのお味噌汁【おうちでカンタン!郷土ごはん・7】

子育て中は台所仕事がままならないことって、たくさんありますよね。おいしくて栄養のあるものを食べさせてあげたいけれど、とにかく料理する時間がない! レパートリーもマンネリ化! そんなときのお助けメニューにできる“郷土料理”を、さまざまな地域で育ったママたちに教えていただく企画。

今回は、kodomoe webで「耳がきこえないママときこえるムスメのおはなし。」を連載中の、うさささんが登場! SNSで話題になった郷土ごはんがある、ということで、さっそくお話をうかがいました。

入れる派? 入れない派?
静岡県・そうめんのお味噌汁

静岡県出身のうさささんから届いた郷土料理は、お味噌汁にそうめんを入れる「そうめんのお味噌汁」。うさささんがTwitterで「お味噌汁にそうめんを入れたら、だんなに驚かれた!」とつぶやいたところ、なんと12万いいね!がつき、コメント欄が大盛り上がりする結果に。東日本と西日本でも意見が割れたこのそうめんのお味噌汁をご紹介します。

今回、郷土ごはんを紹介してくれたのは……
うさささん
会社員・エッセイ作家。静岡出身。生まれつき耳がきこえない。バームクーヘンが大好物。Twitterをメインに子育て日記や、きこえないことに関するエッセイなどを発信。
kodomoe webで「耳がきこえないママときこえるムスメのおはなし。」を連載中。

 

全国区じゃなかった! そうめんのお味噌汁の大反響

うさささんが初めてそうめんのお味噌汁を東京育ちのパートナーに出したのは、新婚当初。実家では普通だったこのお料理を出したところ、“ドン引き”されたといいます。

「どの家庭でもやっているものだと思っていたので、そのときはじめて、我が家だけのものだかと知りました。それからお味噌汁にそうめんを入れるのは封印していたのですが、娘に食べさせたいなとふと思い出して。検索してみたら、何もうちのものだけではなかったと知り、Twitterで書いたところ、思わぬ大きな反響をいただいたんです。しかも東と西でおもしろいくらい反応がくっきり分かれ、東は挑戦してみたい! とワクワクする方もいれば完全拒否の方もいらっしゃいました。西は大好きだよ! と共感してくれる方、おばあちゃんが作ってた!と懐かしむ方も。全国区じゃないの!? と驚く方も多くておもしろかったです。びっくりしたのは、ふし麺や素麺バチと呼ばれる味噌汁専用の麺が売られていたこと! バチ汁という呼び名もありました」

これがそうめんのお味噌汁だ!

そんなそうめんのお味噌汁がこちら! うさささんのおうちでは、茄子と揚げのお味噌汁にそうめんを入れるのだそう。

「Twitterで書いた後、娘にもはじめてそうめんのお味噌汁を出しました。最初は“なにこれ?”って不思議そうだったのですが、一口食べたら一気に食べ終えて、気に入ってもらえたようす。だんなのものまで食べようとしていました! そんなことがあってから義理の母とも話してみたら、九州出身のお義母さんは“懐かしい!”と目を爛々とさせていました。どうやら北海道出身のお義父さんが好きではなかったらしく、お義母さんも封印していたんだそう。我が家では、たとえばお昼に普通の冷やしそうめんを食べて、余ったそうめんが夕飯のお味噌汁として出てきた記憶があります。味噌汁の具の中でも上位を争うぐらい大好きだったので、最初に完食させたあと、おかわりしていちばん最後に取っておく……そんな食べ方をしていましたね」

そうめんはふたつに折って
そうめんのお味噌汁の作り方

材料(2人分)
茄子……1本
油揚げ……1枚
出汁……400ml
そうめん……1/2束
味噌……大さじ1と1/2〜
ネギ……お好みで

作り方

1. 茄子は細長く切り、水に浸しておく。

2. 油揚げは短冊に切る。

3. 鍋で出汁を沸かし、茄子と油揚げを煮る。

 4. 火が通ったら、ふたつに折ったそうめんを入れる。

そうめんに火が入れば完成。お好みでネギを入れても。

「そうめんに味噌が絡み、とろっとしていておいしいですよ。また、時間が経つとお汁を吸ってよりとろっとしてくるので、そこもまた好きです。母に聞いたら、静岡人はとろっとしたものを好む傾向にあるんですって」

ヒトクチメモ

なぜ今までお味噌汁にそうめんを入れなかったんだろう……と思うくらい身近なレシピにハッとさせられた一品。うさささんのおっしゃる通り、お味噌汁を吸ってそうめんが馴染んでくると、さらにとろんとしてきて、離乳食などでも食べやすそうな食感でした。お味噌汁の具材はなんでもいいのですが、ぜひ茄子と揚げでやってほしい! と思うくらいのマッチ度。麺と絡むように、具材は縦長に切るのがポイントです。中途半端に残った麺を入れてもいいし、回復食や食欲がないとき、忙しいときの一食としてもぴったりでした。子どもたちはもちろん大好き! なんでお味噌汁に麺が入ってるの!? と大騒ぎでおいしくいただきました!

そうめんを折る作業にはなんとも言えない心地よさがあるので、子どものお手伝いにしても楽しそう。夏場にしか買わなかったそうめんが、これからの季節にも活躍するのでぜひストックを。

吉川愛歩
よしかわあゆみ/食のライター・料理家
13歳と5歳の母。暮らしと食のコンテンツ制作に携わり、執筆と料理の仕事をしている。『メスティンBOOK』(山と渓谷社)や『キャンプでしたい100のこと』(西東社)などのレシピ監修も行っている。
https://www.instagram.com/yoshikawaayumi/

 

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