2020年12月9日

あんこ好きなドイツ人夫、子どもたちと月餅作り【日登美さんちの食卓・2/我が家のごはん日記】

シェア
ツイート
ブックマーク

 忙しいママにとって、日々の家事の中で悩ましいのがごはんのこと。適度に手を抜きたいけれど、家族には栄養のあるものをバランスよく食べてもらいたい。では、食にかかわるお仕事をしているママたちは、家族のごはんをどうしているの? 

今月の担当はドイツ在住の日登美さん。三男三女の母で自然な暮らしと子育てを提案した本を多数出版、現在はモデルとしてベルリンを中心に活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに食、暮らし、子育てのワークショップを開催されています。

日登美さんちの食卓 #week2

<日曜日・おやつ>

月餅

夫がほくほくと台所にやってきて見せたのは月餅の型。どうやらアマゾンで注文したらしい。ホームオフィスの合間に何をやっているのだ我が夫よ……。と思いつつ、そういえば最近ちょいちょい「月餅作ってみたいなぁ」と呟いていたのを思い出す。やはり実行に移したか!

ドイツ人は往々にしてあんこが苦手。しかし夫は大好き。和菓子も大好き。けれどやはりこちらで美味しいものは手に入らない。ということで憧れの月餅を作ることになった日曜日。こしあんは本当の作り方でなく、端折って普通に小豆を甜菜糖とコメ飴で甘く煮て濾してちょっと練って水分を飛ばしたまがい物。けれど美味しいからいいことにする。

ライウォーターと呼ばれるという特別な水がなかったのだけど美味しい月餅ができて一同感動。しかも餡を包んで型で押してだすのはエンターテインメント要素たっぷり。型も綺麗でいろいろ試して子どもと盛り上がりました。作った翌日は下はカリッとクッキーみたいだったのが、2日、3日としっとりしてきたのはこしあんの水分のせいだけど、それはそれで温泉まんじゅうみたいで美味。中国のお菓子だけど、気持ちは 和菓子を食べている気分。今度は栗ペースト、芋餡など試してみたい。

 

<月曜日・夜>

地味な唐揚げ定食

だいたい毎週鶏を一羽買ってくる我が家。そしてそれを胸肉、脚と手羽、ガラと切り分けるのが私の習慣となっています。今回は胸肉と脚と手羽をまとめて塩麹につけていたので全部一緒に唐揚げにしちゃおうと目論んだ。鶏一羽分の唐揚げです。出来上がりは非常に地味で、しかも副菜もシンプル。見栄えがしなくてすみません!

もっとおしゃれなことをやらかしたいのだけど、我が子たちは食の好みが至ってシンプルで、スパイスやハー ブ、混ぜこぜの凝ったものは食べたがらない。というわけで、七分つきご飯にゴマ、大根とコールラビの葉っぱの味噌汁。塩麹につけた鶏一羽の唐揚げ、茹でブロッコリーとゴマソース、自家製キムチという献立に。しかし見かけによらず大好評なのでありました。

<火曜日・娘弁当>

残り物唐揚げ弁当

朝いきなり、「お母さん、弁当作って!」と予定外の要求をされパニくる。なぜ家を出る30分前に気がつくのか。いるならいると、昨日から言ってくれたらいいものを……。と思いつつ超特急で、あるものをかき集めて弁当にする。

昨日の残りの唐揚げがある。ブロッコリーは今の時期だいたいいくつか買ってあるので茹でる。赤キャベツをマリネにしてサラダに、娘の好物のきゅうりの塩もみを作る。卵焼きを焼いて、豆腐と青菜の味噌炒めも作る。タンパク質多めですな。それを野田琺瑯の四角いタッパーにご飯を詰めた上に全部乗っけてしまう。完成。写真撮ってる暇があるなんて我ながら素晴らしいと思っ た。

 

<火曜日・昼>

夫婦二人のランチ

鶏を一羽さばいたので、ガラでスープをとった。普段は塩麹(とにかくなんでも塩麹)を揉み込んで冷凍してしまう鶏ガラ。まとめてオニグラスープとか盛大にやりたい時に使おうと思っているのですが、今日はもうやっちゃおう!みたいな気持ちになって、生姜、ニンニク、玉ねぎ、昆布だけでぐつぐつと。

驚くほど美味しくクリアなスープに。このスープはセロリなどを足せば洋風に、ごま油などでアジアンになどなど和洋問わずいろいろな料理に使える便利なスープベースです。 昼はホームオフィスの夫と二人。食の好みがバッチリ合うので好きなものを食べられます。今日はフォーみたいなのが食べたい!というわけで、あるものをかき集めて妄想ベトナム麺を。

にんじんと赤玉ねぎをさっと炒めたもの、娘の弁当の赤キャベツのマリネの残りとトマトを合わせた甘酸っぱいサルサ、ガラについてた身をほぐしたもの、たっぷりのパクチー、フライドオニオン、ライム。麺はスペルトの乾麺を。こういうのをガッと食べるのは大変爽快です。

<水曜日・お手当>

大根湯

大根湯ってご存じですか? 自然療法では結構有名なのですが、痛みなど炎症がある時に効く飲み物なんです。これは我が家では熱っぽいとき、筋肉痛、頭痛など痛みのあるときなど、体がぎゅっと締まっているような症状のときの台所からの手当てとして活用しています(体が冷えるような 症状のときは飲みません)。

大根って何気にすごい。特にお魚の食べ過ぎとか、油の取りすぎなんかを中和してくれる。確かに天ぷらには大根おろしがつきますよね、刺身にも大根のツマとかね。相性ってあるんですね。ともあれ、大根はこの季節、我が家では体調管理のためにも欠かせません。ブラジル在住時も大根が買えたので大根湯は大活躍、ベルリンでも大根(しかもオーガニックで!)が買えるので、今の時期見つけると必ず買ってストックしています。

大根湯の材料はすりおろした大根(下の方)大さじ4杯ほどとその1割ほどのおろし生姜、1カップの三年番茶、大さじ1〜おいしく感じる量の 醤油。全てお椀にいれてかきまぜずに熱いうちに一気に飲み干すと痛みがすっと和らぎます。今日は体に熱がこもったような感じだったので大根湯を作って飲みました。その後てきめんに回復。体がありがたやぁ、と言ったのが聞こえました……。

<木曜日・双子の弁当>

トースト

15歳双子のお弁当は、週に2回作って渡し、あとの2回は自分たちで作り、1回は買い食いを許可、という形で落ち着いています。双子が自分で作る弁当は常にホットサンドイッチと決まっています。 美味しいパン大国ドイツにありながら、重たいどっしりパンの嫌いな双子。そもそもそんなにパンが好きでない双子。唯一食べられるのはふわふわのサンドイッチパン。というわけで不本意ではありますが、なるべく添加物の少ないサンドイッチパンを買うことにしています。

もうこの歳になれば何を食べたいかは基本おまかせ。パンが微妙なだけに中身は全てオーガニックを用意して自己満足な私。ハム、チーズ、そしてビーガンのトマトペーストが好きでそれを挟んでホットサンドに。野菜はどうした!と思いますが双子曰く「俺たち子どもの頃死ぬほど野菜食べて育ったから大丈夫」だそうで(笑)、妙に納得(していいのか!?)。とにかく朝から自分で作ってくれるのは助かります。

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。クシマクロビオティックアドバイザー修了後マクロビオティック料理を教え始め2013年から海外在住。ドイツ発祥の自然療法である国際ヒルデガルト協会認定ヒルデガルトヘルスケアアドバイザーを取得。現在はモデルとしてベルリンを中心に worldwideに活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに台所からの食、暮らしと子育てのワークショップを行っている。

YouTube「日登美の子育てチャンネル」で、子育てのあれこれを発信中!
instagram / @hitomihigashi_b

シェア
ツイート
ブックマーク
トピックス

ページトップへ