2021年1月3日

『うしは どこでも「モ〜!」』【今日の絵本だより 第180回】

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『うしは どこでも「モ〜!」』【今日の絵本だより 第180回】の画像1『うしは どこでも「モ〜!」』
エレン・スラスキー・ワインスティーン/作 ケネス・アンダーソン/絵 桂かい枝/訳 
鈴木出版 本体1400円+税 

あけましておめでとうございます。
今年もkodomoe web並びに「今日の絵本だより」をよろしくお願い致します。
さて、今年はうし年。
親子で初笑いできそうなうしの絵本、『うしは どこでも「モ〜!」』をご紹介します。

「なあ しってる?
 イギリスの いぬは、
 『バウワウ バウワウ』
 って なくねん。」
落語家・桂かい枝さんの軽妙な関西弁の訳で、お話は始まります。
スペインのいぬは、「グァウ グァウ」。
フランスのいぬは、「ワウ ワウ」。
日本のいぬは、そう、「ワンワン ワンワン」。
「けど、うしは どこへ いっても
 『モー!』
 ってなくねん。」

「へぇー、そうなんだ!」と思いますよね。
幼い子にもわかる、楽しい異文化体験。
お話は続きます。
「なあ しってる?
 イギリスの かえるは、
 『リビッ リビッ』って なくねん。」
スペインのかえるは、「クロァック クロァック」。
フランスのかえるは、「コワッ コワッ」。
けれど、うしはどこへいっても……。
そう、タイトルの通り、
「モー!」
ってなくのです。

なんでしょうね、このシンプルな繰り返しで、早くもムズムズ、クスクスしてくる感じは。
わかっているのに、わかっているからこそ、「来る来る!」とワクワクする感じ。
いぬとかえるだけでなく、他の動物も登場しますが、それでもうしだけは、もちろん
「モー!」。
この
「モー!」
のセリフを、お子さんにも一緒に読んでもらうと楽しいですよ。
対象年齢は4・5歳からですが、家族みんなでなら、もっと小さいお子さんでもきっと大丈夫。
みんなで声を合わせて
「モー!」
って言うだけで、なんだか愉快になってくるのです。
普段絵本になじみがなくても、気軽に読めて笑い合える、楽しいひとときが生まれる一冊です。

次回も続けて、うしの絵本をご紹介します。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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