『クリスマスかぞえうた』【今日の絵本だより 第177回】
kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。
『クリスマスかぞえうた』
西村敏雄/作 白泉社 本体880円+税
早いもので、今年ももうすぐクリスマスですね。
毎年この時期、書店の絵本売場はたくさんのクリスマス絵本で華やかににぎわって、 見ているだけでもワクワクしてきます。
そんな中から今年の新刊、kodomoe2019年12月号付録絵本が単行本になって登場した、『クリスマスかぞえうた』をご紹介します。
表紙には、こちらに向かってにっこり手を振るサンタさん。
扉をめくると、おいしそうなクリスマスケーキ。
1 いちで いちごの ケーキを かって♪
2 にで にぎやか ツリーが できた♪
3 さんで サンタが プレゼント もって♪
さあ、プレゼントをたくさん袋に入れて、サンタさんは どこに向かうのでしょう?
到着したのは、6人きょうだいと、 お父さんにお母さん、おじいちゃんおばあちゃんまで、全部で10人のにぎやかなおうち。
七面鳥とケーキを囲んで、家族みんなのパーティーが終わった頃に、窓からそうっとサンタさんが……。
数を覚え始めたお子さんにもぴったりの、 クリスマスの日の1から10までのかぞえうた。
メロディーは自由につけて、楽しんでください。
歌が苦手な方は、そのまま読むだけでも大丈夫。
西村敏雄さんのほんわかのんびりした絵で、 大人も子どもも、ゆるりとクリスマス気分を味わってください。
同じく西村敏雄さんのコドモエのえほんシリーズ、『ハロウィン! ハロウィン!』とペアでそろえて、おうちの季節の定番絵本にいかがでしょうか。
現在発売中のkodomoe12月号「季節の絵本ノート」では、他にもクラシカルな味わいのクリスマス絵本を5冊紹介しています。
クリスマスまでカウントダウンのこの時期に、ぜひどうぞ。
次回もクリスマスの絵本をご紹介します。
選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。