2020年3月6日

『ぶーちゃんとおにいちゃん』【今日の絵本だより 第112回】

kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『ぶーちゃんとおにいちゃん』【今日の絵本だより 第112回】の画像1『ぶーちゃんとおにいちゃん』
島田ゆか/作 白泉社 本体1200円+税

ご存知でしたか?
3月6日は「弟の日」。
この日にちょうどぴったりの、『ぶーちゃんとおにいちゃん』をご紹介します。

ぶーちゃんは、おにいちゃんのことが大好き。
だからいつも、おにいちゃんのまねばかり。
おにいちゃんが絵を描けば、ぶーちゃんも絵を描く。
おにいちゃんが本を読めば、ぶーちゃんも本を読む。
おにいちゃんが大盛りなら、ぶーちゃんも大盛り。
……でもおにいちゃんは、そんなぶーちゃんにちょっとうんざり。

どうですか、きょうだい及びそのママの皆さん。
毎日のきょうだいあるある、そのままではないですか?

さて、おにいちゃんはぶーちゃんを置いて別の部屋に行き、自分のおもちゃで遊び始めます。
追いかけて来たぶーちゃんも一緒にそのおもちゃで遊びたいけれど、おにいちゃんは絶対に貸してくれません。
しつこいぶーちゃんを置いて、今度は外に出て、ひとりでボール遊びを始めるおにいちゃん。
ところがそこで、思わぬできごとが……。

発売から15年、ロングセラーとなっている『ぶーちゃんとおにいちゃん』。
作者の島田ゆかさんの「バムとケロ」や「ガラゴ」シリーズ同様、「あっ、こんなところで、こんなことが……」というお楽しみがページの中にいっぱいで、何度も繰り返し読んで楽しめる1冊です。
そして昨年末には、小型版『ぶーちゃんとおにいちゃん』(白泉社 本体900円+税)が発売になりました。
中味はそのまま、サイズだけきゅっと小さくなった縦13.6cm×横16.6cm(元の本は縦17.6cm×横21.8cm)。
小さなお手々でも扱いやすく、おでかけにも便利なサイズです。
ぶーちゃんとおにいちゃんのようなきょうだいに、2タイプセットでプレゼントしても楽しそうですよ。
(でも、大小どっちがいいかでケンカになりませんように!)

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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