2019年11月30日

『カレンダーでんしゃがやってくる!』【今日の絵本だより 第90回】

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『カレンダーでんしゃがやってくる!』
丸山誠司/作 交通新聞社 本体1300円+税

11月も終わり、カレンダーもあと1枚。
そろそろ、来年のカレンダーが気になる頃ですね。
大人には必須アイテムですが、子どもは大人ほどにはカレンダーに興味はないでしょうか。
でもなんと、子どもが大好きな電車とカレンダーが、タッグを組んだ絵本があるのです。
『カレンダーでんしゃがやってくる!』。

 カメラを構えた男の子が待つホーム。
1番線にまいります電車は、「おもちとっきゅう おしょうがつゆき」。
やってきた電車は、先頭車両がかがみもち。
ふくらんだおもち形の後続車両の中には、七福神が乗っています。
畳敷きの車内では、みんなおこたでおせちとお雑煮を囲んで楽しそう。
「ごじょうしゃのかたは
 くれぐれも
 おもちの たべすぎに
 ごちゅういねがいます」。

続いて2番線にまいりました電車は、「えほうまききゅうこう せつぶんゆき」。
大きな恵方巻と迫力の鬼たちが、合体しています。
「きけんですので
 きいろいせんまで
 さがって
 まめを まいてください」。

3番線、4番線と、その月にぴったりの姿をしたダイナミックな電車が、次々にやってきます。
(表紙はその先頭車両の連結版!)
そして、12番線の「クリスマスとっきゅう」を見送ったら……、なんと「とくべつれっしゃ」の到着です。
まあ、これはうれしいサプライズ!

見たことのない愉快な電車の連続に、ワクワクさせられるこの絵本。
ページの左右の端には、各月の日付が入っています。
本棚にしまわずに、玄関やリビングに開いて立てて、カレンダーとして飾っておくのも楽しいと思いますよ。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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