2019年1月7日

『ノラネコぐんだん アイスのくに』【今日の絵本だより 第26回】

kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、
ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめして
いきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『ノラネコぐんだん アイスのくに』
工藤ノリコ/作 白泉社 1430円

第11回MOE絵本屋さん大賞部門賞、kodomoe読者の投票で決定したパパママ賞第1位は、『ノラネコぐんだん アイスのくに』。
昨年の『ノラネコぐんだん そらをとぶ』に続き、ノラネコシリーズがパパママ賞2冠に輝きました。
『アイスのくに』は総合ランキングでも第3位を受賞、絵本屋さんからもパパママからも、ノラネコたちに熱い支持が寄せられました。

「ニャー アイス おいしそう 
 ニャー アイス たべたいね」
と、ワンワンちゃんのアイスクリームパーラーをのぞく、ノラネコぐんだん。
そこで、配達帰りのからっぽのアイスの缶にもぐりこみ、アイスの国の工場に潜入。
できたてアイスを山ほど食べて寒くなり、帰ろうと外に出たら、猛吹雪!
みんな倒れて、雪に埋もれてしまいます。

凍えるノラネコたちを助けてくれたのは、小さなペンギンのぼっちゃん、ペンペン。
大人の助けを呼ぼうと海を渡り、シャチに襲われてしまったペンペンを、今度はノラネコたちが極寒の海に繰り出し、必死に救います。
いつも悪だくみばかりのノラネコがなんと人助け、シリーズ初の「泣ける感動巨編」の呼び声も高い『アイスのくに』。
でも、みんな大好きな「ドッカーン!!」のシーンと、ノラネコたちの反省姿もばっちりありますよ。
まだ読んでいないという方は、ぜひこの機会にご覧ください。
現在、全国の約1200書店で絵本屋さん大賞ランクイン作品が並ぶ「第11回MOE絵本屋さん大賞2018フェア」を開催中です。

本日1月7日発売のkodomoe2月号では、パパママ賞第1位を祝して、作者の工藤ノリコさんのインタビューを掲載。
付録絵本にノラネコぐんだんシリーズ初の英語のファーストブック、「Noraneko Gundan’s going on board! ノラネコぐんだん ふねにのる」が登場。
とじこみ付録にはノラネコぐんだん折り紙セットもついています。
そして年の初めの今の内なら、好評発売中の『ノラネコぐんだんかるた』もおすすめ!

皆様の応援のおかげで、ノラネコシリーズは昨年、累計100万部を突破しました。
今後もkodomoeの顔として、ますます活躍の予定です。
どんどんパワーアップする、ワルかわいいノラネコぐんだんに、今年もどうぞご期待ください!
ニャー!!

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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