絵本から児童文学への入り口に。はじめての読み物入門 前編
2019年5月6日

絵本から児童文学への入り口に。はじめての読み物入門 前編

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絵本の時代を卒業しても、本は好きでいてほしい。わが子にそう願うママとパパのために、
文章が中心となる次の読書ステージへ、自然に橋渡しをしてくれる作品を紹介します。
撮影/市原慶子 スタイリング/前田かおり 編集協力/原陽子(JPIC読書アドバイザー)

※シリーズ化されている作品には  のマークをつけています。


シリーズ初の長編は、手に汗握る冒険物語!
『ノラネコぐんだんと海の果ての怪物』
工藤ノリコ/作 白泉社 本体1100円+税
 
怪物にさらわれた海の国のお姫さまを捜すことになったノラネコぐんだん。波の上を走るはまぐりの船に乗り、長い旅の末に、ついに海の果ての怪物のすみかへたどり着きます。

工藤ノリコさんインタビュー

読み物デビューのみなさんのために書いた物語です

 もともと絵を描くのと同じくらい、物語を考えるのが好きなので、ノラネコの絵本の読者が大きくなって初めて読み物に挑戦するときに、ちょうど役に立つ本を作りたいと思いました。子どもの頃からずっと外国の昔話が一番好きだったので、ノラネコを主人公にしてそのような物語を考えました。
 この本では、みなさんが最後まで読み通せるような工夫をしました。文章だけが最長4ページ続いたら挿絵のページを入れる、文章に集中できるよう挿絵はカラーではなく白黒に、など。絵を見る前に文章だけで場面が思い浮かべられるよう、文章の後のページにその状況の挿絵を入れています。文章だけでもお話を味わい、物語を楽しむ練習になったらうれしいです。
 この本が読者にとって何度も読める友達になれたらうれしいですが、本の好みはそれぞれあると思います。読書に興味が持てない場合は、自分の好みの本にまだ出会えてないだけなのかも。小さい人たちが好きな作品に出会えるよい機会があることを祈っています。

 

工藤さんの 思い出の読み物

『怪物の本』・『こびとの本』

小学生時代に図書館で全巻愛読
『普及版 世界の民話館』全10巻
ルース・マニング=サンダーズ/著 西本鶏介/訳
復刊ドットコム 本体各2500円+税

「子どもの頃は外国の昔話集か、ギリシャ神話集ばかり読んでいました。このシリーズは西本鶏介さんの翻訳が素晴らしく、子ども時代に出会えてとても幸運でした。復刻版が出たとき、うれしくて全10巻まとめ買いしました」

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