2019年2月27日

連載【第35回】今日の絵本だより『おひなまつりのちらしずし』

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『おひなまつりのちらしずし』
平野恵理子/作 福音館書店 本体1300円+税

節分、バレンタインも過ぎて、もうすぐひなまつりですね。
スーパーにも、ひなあられやちらしずしの材料がたくさん並んでいますが、ちらしずしって、なんだか手間がかかって大変そう……と思っていませんか?
そんなママにおすすめなのがこちらの絵本です。
『おひなまつりのちらしずし』。

ボクがひなまつりで楽しみなのは、ちらしずし。
いつもお母さんが作っているけど、今年は、なおねえちゃんが一緒に作るんだって。
大丈夫かなあ。

さあ、ひなまつり当日。
ちらしずしづくりのはじまりです。
なおねえちゃんは、エプロンに三角巾で準備ばっちり。
まずはお米をといで、ごはんを炊きます。
次は、しいたけ、こんぶ、かんぴょう、乾物を水につけて戻します。
そうしたら、野菜の準備。れんこんは皮をむいて酢水に入れ、にんじんも皮をむいて、さやえんどうは筋を取ります。
それぞれ切って、ゆでて、味をつけて具を煮ます。

お母さんは横で教えながら、手は出さずに見守っています。
手を動かして作っているのは、なおねえちゃんと、ときどきお手伝いのボク。
「そうそう! そのちょうし!!」
「うまくできてるわね〜」
お母さんのさりげない言葉かけ、いいなあ。
そうか、ゆっくり、ひとつひとつ進めれば、ちらしずしって子どもでも作れるんだ、と目からウロコ。
「子どもでも作れる」気持ちになるのは、お料理レシピのプロセス写真でなく、優しい絵の絵本だからかもしれません。
自分と同じ年頃の女の子と男の子が、最初から最後まで自分たちで作っている様子を見たら、子どもも「やってみよう」という気持ちが高まるかも。

今年のひなまつりは、ちょうど日曜日。
『おひなまつりのちらしずし』を見ながら、親子でゆっくり、ちらしずし作りはいかがですか。
絵本の後ろの見返しには、材料と分量も書いてあります。
みんなで作って食べるちらしずし、楽しい思い出になるかもしれません。

次回も、ひなまつりの絵本をご紹介します。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

 

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