食べ物に親しむ絵本ガイド(前編)
おいしく食べることは、幸せな暮らしの基本。それぞれの成長段階に合った食べもの絵本で、食への好奇心を引き出しましょう。読み終わったら、おなかがぐ〜っと鳴っちゃうかも!
0、1、2歳〜
絵の中のおいしそうな食べものに手を伸ばして、お口にあーん! 身近なものが登場するシンプルな絵本に夢中になる時期。やりとり遊びを楽しみながら、食べる喜びを味わって。
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はじめてのお食事
あむあむ、もぐもぐ、おいしーい! お食事
デビューしたての赤ちゃんが喜ぶのはこんな絵本。
赤ちゃんが笑えば、ママも笑顔に。
一緒に食べるとおいしいね
『まんま』
さこももみ/作 講談社 814円
ごはんは慌てずゆっくり食べようね。まみちゃんがお友達にやさしく教えます。苦手な野菜は半分こして、せーのでぱっくん。お口のまわりを拭いてもらったら、ごちそうさまー!
「おいしい」は幸せの合言葉
『おいし~い』
いしづちひろ/作 くわざわゆうこ/絵
くもん出版 880円
おにぎりむしゃむしゃ、スープをごっくん、りんごをさくっ。ひと口食べるたびに「おいしい」とにっこり。離乳食づくりの苦労だって、こんな笑顔を見れば吹き飛んじゃうはず。
手づかみで食べたっていいんです
『ごはんよごはん こぶたちゃん』
うしろよしあき/文 とみながゆう/絵
赤ちゃんとママ社 715円
ごはんを出されても、最初は「いやっ」と拒むこぶたちゃん。でもいったんその気になると、ものすごい勢いであむあむもりもり! 離乳食を始めたばかりの頃にぴったりの一冊。
クマさんは食べるの大好き!
『おいしいよ』
やまだうたこ/作 ブロンズ新社 847円
いちごにビスケット、スパゲッティ。子どもの好きな食べものと、それを食べるクマさんが交互に登場します。おいしいものを食べているときの何ともかわいらしい表情にご注目。
絵本をはさんで、ままごとタイム
『いっしょにごはん』
スギヤマカナヨ/作
くもん出版 924円
親子で向かい合って、楽しいごはんの時間が始まります。おにぎりやハンバーグをぱくぱくもぐもぐ、まねっこ遊び。おかわりしたり、半分こしたり……自然と会話が広がります。
なじみの動物たちの食事風景
『おいしいね おいしいよ』
わかやまけん/作 童心社 880円
ウサギさんはにんじんのごちそう。ペンギンさんは魚のごはん。ライオンさんは大きな肉のごはん。動物だって人間だって毎日ごはんを食べます。たくさん食べて大きくなろうね。
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食べものの名前、いろいろ
小さな子どもにとって、絵本は食べものとの出会いの場。
「これなあに?」を繰り返すたびに、食べものへの親しみが増していきます。
おにぎりくんは、おいしい友達
『おにぎりくんがね‥』
とよたかずひこ/作 童心社 990円
おにぎりくんが、にぎにぎ、ぎゅっぎゅっ。梅、鮭、おかかの具を食べて、海苔をまとって、おいしそうな3つのおにぎりになりました。歌うように読んで盛り上がりましょう。
ぷちっとかわいい、小さなおまめ
『おまめちゃん』
ひろかわさえこ/作 偕成社 660円
さやからぽとっと落っこちて、ころころ転がりだす、かわいいおまめちゃん。お鍋のお風呂に入って、ほかほかごはんに混ぜてもらえば、ぷっちぷちのまめごはんのできあがり!
色をヒントに当てっこしてみて
『くだものさん』
tupera tupera/作 学研 1210円
くだものさんが葉っぱの陰でかくれんぼ。「くだものさん くだものさん だあれ」のかけ声で、しかけページを下にめくると、りんごやみかん、ぶどうがぽろりんと現れます。
野菜に興味を持つきっかけに
『やさい だいすき』
柳原良平/作 こぐま社 990円
だいこん、にんじん、きゅうり、かぼちゃなど、16種類の身近な野菜がにこにこ笑顔で登場。リズミカルに読み聞かせを続けるうちに、いつのまにか野菜の名前が覚えられます。
子ども心をつかむ食べものがずらり
『ボードブック はらぺこあおむし』
エリック・カール/作 もりひさし/訳 偕成社 990円
りんごやいちご、ケーキにアイスクリームにキャンディー。あおむしが食べるのは、子どもの大好きなものばかり。絵本の中でなら、いくらでもつまみ食いできちゃいますよ。
ごちそうのオンパレード!
『ごちそうなあに』
はたこうしろう/作・絵 ポプラ社 968円
お母さんやお父さんを相手に、2匹の子グマが仲良くレストランごっこ。コロッケにシチュー、カレーにグラタン、ステーキとよりどりみどり。どれにしようか迷っちゃう!
撮影/岡森大輔 ヘアメイク/山田ナオミ スタイリング/山田祐子 モデル/スキリッパ・クレアちゃん(kodomoe2017年12月号掲載)