子どもの歯列矯正、何歳から始める? どのようなものがある? 矯正した方がいいケースとは?【最新号からちょっと見せ】
子どもの歯とお口の健やかな成長は、将来的な健康にもかかわります。kodomoe6月号では、発達過程の子どもだからこそ大事にしたい日々の習慣を、小児歯科専門医がレクチャー。今回は、痛い、高い、大変……などのイメージもある子どもの歯科矯正から、一部をご紹介します。
何歳から? 歯列の戻りはないの?
歯列矯正、基本のキ
Q 何歳から始めるのがベスト?
A 小学1~2年生から始める子が多いけれど
幼児から始めたほうがいいケースも
「あごの骨にも問題がある場合は、骨のやわらかい成長時期に治療する必要があるため、叢生の場合は小学1~2年生で始める子が多いです。ですが、受け口などは3歳くらいで直した方がよく、状態によって適した開始時期は異なります」
Q 矯正方法はどのようなものがある?
A 固定式やマウスピースなど
歯の状態で決めます
「矯正の器具はバネで固定するタイプ、マウスピースのタイプなどがあり、何を使うかは歯の状態や、虫歯になりやすいかなど歯質などを見て決めます。夜だけ着用して昼間は外せるものもあります」
歯列矯正したほうがいいケース
歯がデコボコに生えている
上の歯が下の歯にかぶさっていない(受け口)
出っ歯になっている
歯並びが悪い背景には上下のあごの骨のバランス、口腔機能のクセなどの要因が。矯正に対するスタンスや知識は歯科医院によってさまざまなので、即断せず何か所か説明を聞いてみるのがおすすめ。
教えてくれたのは
坂部潤さん
さかべじゅん/キッズデンタル院長。小児歯科専門医。歯学博士(小児歯科学)。虫歯治療から矯正治療まで幅広く対応し、定期健診を含めた継続型の治療を提供する。4児のパパ。
イラスト/macco(kodomoe2024年6月号掲載)