2024年4月30日

「性教育は3歳から」のワケ。早すぎることはありません! 3歳からの性教育のすすめ

「性教育なんてまだまだ先でいい」と思っていませんか? 大切なわが子が性犯罪被害に遭わないためにも、今のうちからの性教育は必須! 学校では教えてくれない大事なこと、ぜひおうちで子どもに伝えてください。

早すぎることはありません!
「性教育は3歳から」のワケ

「まだ文字も分からないのに、性教育なんて……」と思いがちですが、“ママがすべて”の幼児期だからこそ、本当に伝えたい、大切なことを素直に聞いてくれるんです。

性犯罪の被害者/加害者にならないためにも
性について正しく&明るく教えよう

「性教育がタブー視されがちなのは、それをセックス教育だと思っている人が多いから」とのじまさん。「セックス教育も必要ですが、それはまだまだ先の話です。はだかやおっぱいが大好き、好きな子がいる、自分の体に興味を持つ……これらの子どもの純粋な興味や感情は、すべて性教育の範囲です。性は命そのものであり、性について親子で話をすることは、命の大切さや自己肯定感、相手を思いやる気持ちを育むことになるのです。また、性について子どもがきちんと理解していれば、性犯罪に遭うリスクや、低年齢での望まない妊娠なども防ぐことができます。そして、性被害者になるだけでなく、意図しない加害者になることも避けられます。つまり性教育は自分の身を守るためのもので、デメリットはひとつもない!

『性教育をすると、性に興味津々で早熟な子になってしまうのでは?』という心配は無用。外で言いふらしたりするのは正しい性教育を受けていないからですし、知識がないままインターネットなどの過激な性描写に触れる方が問題です。隠すのではなく正しく教えることが、子どもに幸せを手渡してあげることになるのです」

性教育をすることのメリット

・子どもの自己肯定感が高まる

赤ちゃんが生まれるというのは奇跡的なこと。性教育を通して「パパとママが待ち望んであなたが生まれたのよ」と伝えることは、子どもの自己肯定感を高めます。

・親子の信頼関係が築ける

わが子がこの先悩んだとき、困ったとき、万が一性被害に遭ったとき……性について親子で話ができるような信頼関係ができていれば、子どもがひとりで抱え込まずに済みます。

・性犯罪のリスクを避けられる

子どもが性被害に遭った際、性の知識がないと何をされているか分からず、成長後に深く傷つくことに。「自分がされたことは間違っている」と分かれば、逃げたり相談することもできます。

なぜ3歳から?
→ママの言葉を素直に聞ける時期だから!

ママ(親)が大好きで、ママの言葉をまっすぐ受け入れる幼児期。ママに性の話をされても抵抗感なく受け入れることができます。うんち、おしっこ、おっぱいも“大好物”。「やめなさい」ではなく、性について話ができるチャンスです!

3~6歳 感動期

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この時期の子どもにとって性の話は卑猥ではなく、純粋な興味。大好きなママがする性の話を、目を輝かせてワクワク聞いてくれます。

7~9歳 無反応期

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まだまだママ大好き、でもいろいろなことに興味が湧いて移り気な年頃。ママが勇気を出して性の話をしても、集中して聞けません。

10歳~ キモウザ期

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性の知識が増えてきて、その手の話を親にされるのを嫌がります。でも理解は早いので、手短に大事なことはしっかり伝えましょう。

中学生~ ノーサンキュー期

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親をうっとうしく感じる思春期。性教育どころか、通常のコミュニケーションさえ難しいことも。やはり性教育は幼児のうちに!

教えてくれたのは
のじまなみさん
のじまなみ/性教育アドバイザー。看護師の経験から正しい性教育の必要性を感じ現職に。著書に『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)がある。3人の女の子のママ。

イラスト/matsu(kodomoe2020年2月号掲載)

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