子どもの熱中症は梅雨明け期が要注意!大人と分けて考えた方が良い理由
2020年7月30日

子どもの熱中症は梅雨明け期が要注意!大人と分けて考えた方が良い理由

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小さな子どもは大人と比べて熱中症になりやすいもの。実は危険な時期として気を付けたいのが、梅雨明けの頃です。夏が来る前のこの時期がなぜ熱中症になりやすいのでしょうか。専門家のアドバイスを参考に、熱中症を防ぐ方法や、応急処置をお伝えしていきます。

Question
小さい子が熱中症になりやすいのはなぜ?

Answer1

地面からの距離が近いので、輻ふく射しゃ熱ねつを受けやすい
大人の背の高さなら地面から顔が離れていますが、子どもは立っていてもベビーカーに乗っていても、地面からの距離は1m程度。アスファルトの照り返しの熱をまともに受けてしまいます。

Answer2

一日に必要な水分量が大人の2~3倍
体重1kgあたりの一日に必要な水分量は、大人が50mlであるのに対し、赤ちゃんで約150ml、2~6歳の子で約100ml。ましてよく動き回る子どもは、より体の水分が足りなくなりがちなのです。

Answer3

汗腺が未熟で汗を上手にかけない
汗を出す機能(汗腺)が完成するのは小学校高学年と言われています。まだ小さいうちはきちんと汗がかけないため、発汗によって体温を下げることが難しく、体の熱がこもってしまいがちです。

Answer4

腎臓の機能が未発達で、尿による体温調節が不十分
乳幼児は腎臓の機能がまだ十分ではなく、体に必要なミネラルなどを調整して尿を出すということができません。そのため、水分とともに多くのミネラルが失われてしまい、脱水症状になりやすいのです。

大人と同じに考えてはダメ! 乳幼児は夏前から気をつけて

体の中に熱がこもって体温が上がりすぎてしまい、さまざまな障害が出るのが熱中症。少し前は熱射病、日射病などとも呼ばれていましたが、今はこうした症状をひとまとめにして熱中症と呼んでいます。暑い時期になると熱中症による健康被害のニュースを耳にしますが、小さな子どもは本格的に暑くなる前、梅雨が明けてすぐくらいからもう注意が必要です。
「大人は“暑いな”とか“のどが渇いたな”など自覚ができ、自分で対応できます。ところが乳幼児は大人と体の機能が違ったり、自分で様子を伝えることがまだできなかったりして、熱中症になりやすいのです」と、小児科医の宮野先生。
「特に梅雨が明けると気温や湿度が一気に上昇します。想像以上に体の水分が奪われたり体温が上がってしまい、真夏より前から熱中症の危険性はあります。症状が重いと命に関わるので、ママは応急処置を必ず覚えておきましょう」
 熱中症は衣・食・住それぞれについてポイントを押さえれば、確実に予防できます。今から家の中や暮らしを見直し、家族みんなで暑い季節を元気に乗り切りましょう。

 

子どもの熱中症は梅雨明け期が要注意!大人と分けて考えた方が良い理由の画像1Teacher
宮野孝一先生

東京都・葛西にある「みやのこどもクリニック」院長。小児科医。小児疾患やアレルギーに詳しく、クリニックでの診療のほか、育児関連の著書や本の監修のなども行う。

イラスト/macco(kodomoe2014年8月号掲載)

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