イヤイヤ期乗り切りテクニック。ママを困らせる4大イヤイヤ行動とは?
2020年6月23日

イヤイヤ期乗り切りテクニック。ママを困らせる4大イヤイヤ行動とは?

何を提案しても「イヤ!」、何でもかんでも「じぶんでやる!」。子どもの成長にとっては大事な時期だとわかってはいるものの、イヤイヤ期って毎日が本当に大変ですよね。
ママを困らせているイヤイヤ行動はコレ! スムーズに乗り切るための考え方とは? 教育学や保育学の専門家・汐見稔幸先生のアドバイスは必見です!

ママを困らせる4大イヤイヤ行動はコレだ!
※博報堂「イヤイヤ研」の調査による。iya-iya.jp/

イヤイヤ期乗り切りテクニック。ママを困らせる4大イヤイヤ行動とは?の画像1

朝の支度などの順番に自分なりのこだわりがあり、その順番通りに作業が進まなかったり、途中で手伝ったりするとギャン泣き……。(ともさん/7歳女の子、5歳男の子ママ)

トイトレ中はよく「トイレはイヤ!」「パンツ履きたくない!」とさけんでおりました(笑)(しみゆりさん/5歳女の子、3歳男の子ママ)

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お出かけしたくないと言って、着替えもしない、靴も履かない。いったんそうなると気分が変わるまで待つしかない。(ニコちゃんママ/3歳女の子ママ)

公園から家に帰りたくないと、どんなに呼んでも肩をたたいても、かたくなに聞こえないふりをしています。(ケロ子さん/4歳男の子ママ)

スーパーでおやつを買ってと棚の前を動かず、こちらも疲れていて意地の張り合い。閉店時間の音楽が鳴るまで居座り続けました……。(たかまなさん/6歳女の子ママ)

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歯みがきをいやがり、のけぞったり歯ブラシを放り投げたりして大変でした。(さくらちゃんさん/8歳女の子、1歳男の子ママ)

買い物中ほしいものがあると、ゲットするための執念の寝っ転がり&バタバタあばれる→撤収がいつものパターンでした。(soraさん/6歳女の子ママ)

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トイレから出ると「パンツイヤ!」とお尻丸出しで逃げ回ります。時間がないときは困るけど、笑ってしまいます。(meguさん/2歳男の子ママ)

イヤなことがあると、入浴中だろうがとにかく脱走。外出先など、囲いがない場所で逃げ出されると恐怖でしかありませんでした。(あかりさん/5歳男の子ママ)

 

イヤイヤ期を思いっきり過ごせると子どもは伸びる!

イヤイヤ期
1歳半〜3歳

イヤイヤ期には個人差があり、早い子は1歳から始まります。発達的に見て必然性があり、いちばん多いのが1歳半~3歳。5歳過ぎまで続く場合、発達や育ての環境に何かしら要因がある場合もあるので、専門家に相談しても。

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「叱る」「止める」「見守る」の線引きはどこにある?

叱る・止めるべきはこんなとき

・ケガをしたりさせたりする恐れがある
・人を傷つける言動

「子どもの気が済むまでやらせたほうがいいとはいえ、ケガや事故の危険がともなう行動や、人を傷つける言動をしたときはすかさず止めるべき。一刻を争うときは別として、それ以外は、いきなり怒ったり取りあげたりするのではなく、ハッキリ・きっぱり言葉で『だめだよ』と伝えて。一度で聞けなくても、繰り返すうちにきっと子どもも理解します」(汐見先生)

column
「イヤイヤ期」の呼び方を変えよう!?

ママの気持ちをもっとラクにするために、「イヤイヤ期」という呼び方を変えちゃおう、という考えも出ています。 kodomoeママはどう考える?

「スーパー成長期」。イヤイヤがひどい週は、翌週すごく成長していました! 成長にとって大切な過程だと実感。(まりももさん/8歳女の子、1歳男の子ママ)

イヤイヤ期のままでもいいと思いますが、強いて言うなら「イヤハヤ期」かな。「イヤハヤ、しかたないなぁ」と割り切って乗り切るしかない時期だから。(鉄火のマキちゃんさん/4歳男の子、0歳女の子ママ)

わが家では「何でも自分でやりたいガール」「何でも自分でやりたい星人」と呼んでいました。でも、実際イヤイヤ言っていたし、過ぎ去ってみれば笑い話も多く「イヤイヤ期」のままでいいと思います。(田中山さん/7歳女の子、5歳男の子ママ)

「じぶん、じぶん!期」。本当に毎日ずーっと「じぶん!じぶん!」とやりたいことを主張していました。(りんごママさん/4歳女の子ママ)

「プリプリ期」。わが子は大事なプリンス&プリンセス。親は子どもをすごく可愛がりながら、でも思い通りにいかなくてプリプリ怒る時期でもある……。(しゅうさん/5歳女の子ママ)

 

親にとっては困った時期でも、子どもにとっては自立への芽生えです

「イヤイヤ期は、かつては『第一次反抗期』と呼ばれていました。反抗期という言葉には『親の言うことを聞かない、困った時期』という意味が込められています。ですが、子どもの側からすると反抗しているのではなく、いろいろなことをやりたくてたまらない、意欲満々の状態なのです」と汐見先生。
「イヤイヤ期の子どもは成長の真っただ中。手先が器用になっていろいろな動作や活動ができるようになり、何かに没頭したり集中して遊べるようにも。できることが増えて『自分で何かをしたい!』という欲求がとても大きくなります。欲求が大きいばかりでまだ自分をコントロールできませんから、時間や状況などを考えずに、やりたい・やりたくないの感情に忠実に行動します。それを抑えられると反発して、イヤイヤ行動となって表れるんですね。親から見ると時間のムダ・意味がないと思うことでも、子どもにとっては行為自体が楽しく、嬉しい。それが新しい発見になり、ものを観察したり考える力につながり、世界がどんどん広がっていく。イヤイヤ期は自立して能動的に行動することへのファーストステップなんです。
 毎日育児をしているママにしたら、イヤイヤばかりでは生活が回らず困ってしまうでしょう。ですが、ほとんどの子が通る道であり、健やかな発達に欠かせない時期。決して育て方が悪くてゴネているわけではなく、またイヤイヤを認めるとわがままになるということもありません。やりたい気持ちを大事にしてもらった子は、自発的で意欲的な人間に成長できます。できる限り根気よく付き合ってあげたいですね」

 

イヤイヤ期乗り切りテクニック。ママを困らせる4大イヤイヤ行動とは?の画像6教えてくれたのは
汐見稔幸先生
しおみとしゆき/東京大学名誉教授、日本保育学会会長。専門は教育学、教育人間学、保育学、育児学。3人の子どもの子育て経験からくる、リアルで温かい子育てアドバイスが人気。「NHKすくすく子育て」出演中。

イラスト/山田美津子 (kodomoe2018年10月号掲載)

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