発酵食品「甘酒」でダイエット!甘くておいしいママの味方【ラクやせメソッド・3】
お正月にお寺や神社などで参拝客に振るまわれる「甘酒」は、最近注目される発酵食品のひとつです。そんな甘酒が今回のラクやせメソッドの主役。ダイエット中に甘いものを口にしたいときや、健康や美容に気をつけるママにもぴったりなダイエットをお届けします。
美も健康もダイエットも!
甘酒には、米麹と水を発酵させて作る甘酒と、酒かすから作る甘酒の2種類があります。今回紹介するのは米麹から作る甘酒。中でも、火入れしていない生甘酒はノンアルコールで、100種類以上の酵素やビタミンB群、食物繊維、オリゴ糖、9つの必須アミノ酸など、日頃不足しがちな栄養素が豊富に含まれています。
「生甘酒は、1日大さじ4杯までを食後にとるのがおすすめ。早ければ1週間ほどで便通改善がみられる人もいます。市販のものでも甘酒の栄養をとることはできますが、酵素が失活しているため、麹から手づくりするのが◎ 自宅で手軽に作れて、冷蔵庫で2週間、冷凍で3か月間保存が可能です」と甘酒について教えてくれるのは、生甘酒の健康効果を研究・調査し、学会などでも発表をおこなう医師の桑島先生です。
最後に紹介している桑島先生のレシピは、もち米を使わないので簡単。濃厚でとろみが強く、“食べる”感覚だから満足感もあり、おやつがわりに楽しく続けられそうですよ!
こんなママにおすすめ!
・甘いものがやめられない
・腸内環境を整えたい
・肌トラブルに悩んでいる
やせるメカニズム
食物繊維
消化酵素で消化されないため、大腸まで届いて腸内環境を整える。
+
オリゴ糖
食物繊維と同じように難消化性で大腸まで届き、善玉菌を増やす。
↓
脂肪が燃えやすくなる短鎖脂肪酸を生成
食物繊維とオリゴ糖が大腸に届くと、腸内細菌によって発酵して、短鎖脂肪酸が生成。この短鎖脂肪酸が脂肪の取り込みや合成を抑制し、脂肪の蓄積を防いでくれます。
美肌サポートや健康効果も
美肌サポート
生甘酒には、メラニンの生成を抑えてシミやくすみを防ぐコウジ酸や、皮膚と粘膜の健康に欠かせないアミノ酸&ビタミンB群が豊富!
健康効果
腸内環境の改善で免疫力がアップ。さらにアミノ酸やビタミンB群が、糖やたんぱく質、脂質の代謝をサポートし、疲労回復にも効果的。
ノンアルコールだから
子どものおやつにも◎!
加工食品や添加物を多くとっていると腸内環境が悪化し、アレルギー疾患の原因になることも。生甘酒は子どもの腸活にもおすすめ。甘酒が苦手な場合は、牛乳に混ぜると食べやすくなります。
炊飯器で作る生甘酒レシピ
材料(作りやすい分量)
生米麹(または乾燥米麹)…300g
お湯(約60℃)…360~390㎖
(麹によって水分量が異なるためお好みで調整)
※料理用温度計を用意する。
作り方
1. 麹を手ですり合わせてよくほぐす。
2. ①とお湯を炊飯器に入れて、なじませる。
3. ②の上にふきんをかぶせ、炊飯器を保温モードにしてフタを少し開けた状態で4~5時間保温する。約60℃を保つようにフタの開け具合を調節する。全体の温度が均一になるように、途中で1~2回、空気を含ませるように全体を混ぜ合わせる。
4. 容器に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存。冷蔵で2週間、冷凍で3か月を目安に使い切る。
※60℃以上になると酵素が失活するため、加熱しすぎに注意。
※生甘酒は酵素が生きているため、容器に満杯に入れるとこぼれてしまう場合があります。冷凍する場合はジッパー付きの保存袋に入れましょう。
アレンジIDEA
スイーツや料理にも◎
ゆであずきやショウガを加えたり、ミルクやフルーツを加えてスムージーにしてもおいしい。魚や肉を漬けるなど、料理に活用することもできます。
ママにうれしいポイント
・スイーツ感覚でおやつがわりに楽しめる
・生甘酒は子どもにもおすすめ。家族みんなの腸活に!
桑島靖子先生
くわじまやすこ/桑島内科医院副院長、新宿溝口クリニック・栄養療法医師。生甘酒の健康効果を研究・調査し、学会で発表。女医+(じょいぷらす)所属。
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イラスト/多田景子、編集協力/田所佐月(kodomoe2018年2月号掲載)