紙コップで作るハロウィンの「トコトコおばけ」【ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記~10月~】
子どもたちの間では、すっかり人気のイベントとなったハロウィン。日本ではいつ頃から広まり始めたのでしょうか。行事の由来や縁起、背景をおさらいしながら手づくりを楽しむ「ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記」から、ハロウィンに作りたい、紙コップのトコトコおばけです!
10月
autumn
イベントを楽しみながら
深まる秋を親子で満喫!
10月31日
ハロウィン
祖霊をまつる行事から発展、
コミュニティイベントに!
古代ケルトの収穫を祝い、祖霊をまつる行事が発祥。古代ケルトではこの日が大晦日とされ、祖先の霊とともに魔女や悪魔がやってくると信じられていました。仮装をして練り歩くような今の形になったのは、19世紀のアメリカから。日本では1970年代から広まりはじめ、近年では仮装でパレードをしたり、親子で楽しめるイベントとしてすっかり定着しています。
10月〜11月
もみじ狩り
季節のうつろいを感じながら
身近な自然に親しんで
奈良・平安時代の貴族たちが野山をめぐり、紅葉を楽しむ様子が狩りに似ていることから「もみじ狩り」と呼ばれるように。日本の北から南へ徐々に紅葉前線が移っていく様子は、秋の女神「竜田姫」が袖を振ることで葉が色づいていく、という神話になっています。野山へ出かけるのはもちろん、身近な街路樹などで秋の風情を堪能しましょう。
※行事は地域によって違いがあります。ここでは、一般的に知られた由来やしきたりを紹介します。
ハハコで手づくりしてみよう
トコトコおばけ
ハロウィンに向けて、簡単な工作はいかが?
ちなみに、悪魔やおばけの仮装をするのは、あの世から来た本物のおばけたちを怖がらせて追い払うためという説も。
[作り方]
1. オレンジや紫の紙コップに、ペンで顔を描いたり腕の形に切った紙を貼り付ける。白い紙コップを塗ったり、色紙を貼ってもOK。
2. Aマークの部分(両サイド2か所)に、ハサミで切り込みを入れる。
3. 切り込みに輪ゴムを挟み、紙コップの外側に出た部分をモールで留める。
4. 輪ゴムの真ん中に、直径2cm程度の粘土玉をつける。
[遊び方]
テーブルにおばけを置き、テーブルから離さずに後ろに15~20cmスライドさせる。パッと手をはなすと、おばけがトコトコ前進!
監修
三浦康子さん
みうらやすこ/和文化研究家、生活情報総合サイトAll About「暮らしの歳時記」ガイド。様々なメディアで活躍し、「行事育」を提唱。著書に『子どもに伝えたい和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)など。
イラスト&工作は
江頭路子さん
えがしらみちこ/絵本作家、イラストレーター。やさしいタッチのイラストが人気。主な作品に『なきごえバス』『なきごえたくはいびん』(白泉社)などがある。女の子ママ。
江頭路子さんのインタビュー記事はこちら。
イラスト・工作/江頭路子 撮影/岡森大輔(kodomoe2018年10月号掲載)※この記事は、2020年10月にウェブ掲載されたものを再編集しています