【図案ダウンロード付き】クリスマスカードや年賀状に使える「消しゴムはんこ」の作り方
年末年始の手づくりの強い味方が「消しゴムはんこ」! ビギナーさんは、小さなものをひとつ作り、柄のように押して楽しむのがおすすめです。
前編では、消しゴムはんこの作り方を紹介! ママライフに役立つ図案、クリスマス、年賀状に活用できる図案を集めました。ダウンロードして楽しんでください♪
毎回予想とは違うサプライズがあるのが最大の魅力!
「私のデザインは、アウトラインを残す図柄が少なく、小さめサイズで押すことで、バランスが取れるものが多いので、初心者の方でも比較的簡単にできると思います」と話すkanaexpressさん。
「『上手に彫ろう(押そう)』と思う必要はまったくありません。むしろ少し線がゆがんだり、かすれたりしていた方が味があってよかったり。直接ペンで描く絵などとは違って、消しゴムはんこはその日の力加減などによって仕上がりもさまざま。
毎回押した後に驚きがあるのがおもしろいですね。最初は失敗してしまっても、何回か作れば必ず上手になります! 私も最初は下手でしたから!!」
作りたい図案が決まったら
消しゴムはんこを作ってみましょう!
図案のダウンロードはこちら
※A4用紙に印刷してご使用ください。
用意するもの
A 消しゴム
彫りやすくて欠けにくく、面も広い、はんこ用の消しゴムがベター。ない場合は普通の消しゴムでもOK。
kanaexpressさんのお気に入り
「ほるナビ」(シード)のかためタイプ。表面の色が違うので、彫った跡が分かりやすい。
B トレーシングペーパー
図案を写すときに使用。
C シャープペンシル
図案をなぞるのに使用。小さな穴の模様を付けるのにも使う。
D カッターナイフ
消しゴムをカットするときに使用。
E デザインカッター
小回りがきいて、細かい部分も彫りやすい。文房具店などで購入可。
F 彫刻刀
三角刀(細い線を彫るときに使用)と丸刀(内側を広く彫るときに使用。今回は不使用)があるとよい。
G インク
紙にも布にも使えて、色も豊富な「バーサクラフト」(ツキネコ)がおすすめ。金、銀、蛍光色もあると楽しい。
H ねりけし
印面に押し付け、消しゴムに付いたインクや削りかすを取り除く。
1 転写する
ウエットティッシュなどで、消しゴムの表面の粉をふき取る。
図案にトレーシングペーパーを重ね、シャープペンシルで写す。
写した面を下にして、消しゴムにのせる。ずれないように手で押さえながら爪でこすり、図案を転写する。
転写できたところ。
2 全体を彫る
図案の周りに5mm位余白をとり、カッターの刃を垂直に下ろして切り出す。
余分な部分を切り落とす。
輪郭に沿ってデザインカッターの刃を外側に傾けて入れ、図案の外側を一周彫る。ゆっくりと消しゴムの方を動かすのがポイント。
1回目に彫った線に対し、V字の溝ができるように図案の外側から刃を入れて彫る(V字の溝を彫るプロセスは転写線の上を三角刀で1周彫ってもよい)。
1周彫り終わったところ。V字の溝ができている。
周りの余白を彫っていく。横から溝に向かってスライスするように刃を入れる。
周りをはがす。
余白の面積が広いときは、半分に分けて切り出す。まずは、中央に切り込みを入れる。
先程と同様に横から刃を入れ、半分はがす。
残り半分も同様に刃を入れ、はがす。
インクが付かないように土台の部分の角全ての面取りをする。
POINT
断面が台形になるように彫ると、安定して押しやすく、丈夫なはんこになる。
根本にかけて細くなるように彫ると、押しにくく、折れやすい。
3 細部を彫る
丸型にくりぬく(マイマークのウサギ&魚の目など)
丸の内側に向かって刃を傾けて入れ、まず半分彫る。
消しゴムの向きを変え、もう半分も彫る。
彫り終わったところ。
細い線を付ける(年賀状のみかん、富士山など)
三角刀で転写線の上を彫る。力を入れて彫ると太く、軽めに彫ると細くなる。
小さな穴をあける(年賀状の梅、マイマークの洋梨など)
芯を出さない状態のシャープペンシルの先で刺す。
4 押す
インクを持ち、はんこに軽く押し付ける。ムラなく、たっぷりと。
消しゴムはんこの背の部分全体に力を入れ、しっかりと押す。
2色以上使う場合は……
はんこの色を付けたい面にそれぞれの色のインクを押し付ける。
使ったあとは!
印面をウエットティッシュできれいに拭くか、水洗い。細かいゴミが気になる場合は、ねりけしで掃除します。消しゴムがくっついてしまうプラスチックケースは避け、紙の箱などに入れて保管しましょう。
kanaexpressさん
かなえくすぷれす/高校卒業後渡英し、ロンドンの大学にて版画技術やデザインを学ぶ。帰国後、消しゴムはんこの手軽さにはまり、以来消しゴムはんこを使った作品の個展や雑貨制作、ワークショップなどを行う。
撮影/岡森大輔(kodomoe2015年12月号掲載 ※この記事は、2018年12月にウェブ掲載されたものを再編集しています)