七夕の空をキラキラのスノードームで表現しよう!【ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記~7月~】
キラキラ星が輝く七夕の空を手づくりしましょう!
季節の行事の由来や縁起、背景をおさらいしながら、家族みんなで手づくりを楽しむ「ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記」。7月は、七夕や土用の丑の日についてのお話です。
そして後半では、お星さまのスノードームの工作をご紹介します。七夕の空を再現した、お星さまがいっぱいのスノードームをみんなで作ってみてくださいね♪
7月
Summer
気温や湿度が高くなり、夏に突入!
体調を崩さないように心身の準備を
7月7日ごろ
七夕
天の神様に願いごとが届くように
家族で笹竹に短冊を飾ろう
七夕の行事には中国伝来の「七夕伝説」(織姫と彦星)、日本古来の「棚機つ女」の伝説(神様に捧げる衣を織る娘の話)、水辺で穢れを払うお盆前の行事など、いくつもの要素が結びついています。七夕を「たなばた」と読むようになったのは、棚機と結びついたから。短冊に願いごとを書き、笹竹に吊るす風習ができたのは江戸時代。識字率が上がり、芸事を習う人が増えたことなどが理由と言われます。笹竹は天の神様の依り代とされ、そこに願いごとを掲げることで神様のもとに願いを届けるのです。
笹竹に吊るす飾りものにも、本来は意味があります。「網飾り」(右)は豊漁を願うもの。短冊に書く願いごとは、“自分の努力で成し遂げられること”を書きましょう。
7月21日、8月2日
土用の丑の日
夏バテ予防に「う」のつく
食べ物で元気をチャージ!
もともと土用は立春、立夏、立秋、立冬それぞれの直前の季節の変わり目でしたが、現在ではもっぱら立秋前の土用を指すように。土用はおよそ18日間あり、梅雨明けや大暑(一番暑い時期)に重なり、体調を崩しやすい時期なので、食べ物で体調管理をする「食い養生」が重視されました。丑の日にちなんで「う」のつく食べ物を食べて精をつけ、無病息災を願います。うなぎは、江戸時代に発明家として有名な平賀源内が広めた、と言われて人気ですが、うなぎに限らず梅、うどん、瓜(かぼちゃ、スイカなど)、牛肉(うし)など「う」がつけばなんでもOKです。
※行事は地域によって違いがあります。ここでは、一般的に知られた由来やしきたりを紹介します。
ハハコで手づくりしてみよう
お星さまのスノードーム
天の川に織姫や彦星、お星さまを浮かべて七夕を再現! 「たなばたさま」の歌にある「金銀砂子」は、金や銀の細かい砂粒のように、星が輝いている様子を表しています。
[作り方]
1. クリアファイルに油性ペンで織姫と彦星の絵を描く(難しければ好きな絵でOK)。輪郭に沿って切り取る。
2. ビンの中に1やスパンコール、ラメなどを入れる。
3. グリセリン:精製水を1:1の割合で、ビンのフチまで入れる。しっかりフタをしめたら完成!
監修
三浦康子さん
みうらやすこ/和文化研究家、生活情報総合サイトAll About「暮らしの歳時記」ガイド。様々なメディアで活躍し、「行事育」を提唱。著書に『子どもに伝えたい和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)など。
イラスト&工作は
江頭路子さん
えがしらみちこ/絵本作家、イラストレーター。やさしいタッチのイラストが人気。主な作品に『なきごえバス』『なきごえたくはいびん』(白泉社)などがある。女の子ママ。
江頭路子さんのインタビュー記事はこちら。
イラスト・工作/江頭路子、撮影/岡森大輔(kodomoe2018年6月号)
こちらも読んで!
子どもたちに伝えていきた四季折々の行事やイベントを紹介する「ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記」は、こちら
おうち時間が多い今、ひとりでゆっくり&お子さんと一緒に手づくりはいかがでしょうか。
kodomoe掲載の工作や料理・お菓子を作ったときは「#kodomoe、#kodomoeweb、#コドモエ」のいずれかを付けてTwitterやInstagramにぜひ投稿してくださいね!