手づくりの鬼のお面で「オニはそとー!」【ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記~2月~】
家族や友人と楽しむ四季折々の季節行事やイベントは、子どもの心を豊かに育みます。行事の由来や縁起、背景をおさらいしながら親子で手づくりを楽しむ「ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記」では、その月の行事にまつわる工作のアイディアをご紹介します!
2月
Spring
2月は暦の上ではもう春。旧暦では新しい1年が始まる時期です。健康で幸せな1年を願う行事を子どもと一緒に楽しみましょう! 2月の工作は鬼のお面です。
2021年は
2月2日です!
節分
旧暦で1年が始まる前夜に
豆をまいて邪気を追い払う
節分とは「季節の分かれ目」という意味で、本来は立春、立夏、立秋、立冬の前日を指し、年4回ありますが、今では立春だけを指すようになりました。旧暦では立春が1年の始まりに当たるため、その前日の節分に、新しい年に向けて邪気(鬼)を払い、家族の幸せを願います。豆は大きなパワーを宿す穀物とされ、また「魔(ま)を滅(め)っする」という意味も込められています。豆まきをする際は、まずは神棚か、たんすの上などに白い紙を敷いて豆を供え、その豆をまくとよいでしょう。
鬼は鬼門のある丑寅の方角(北東)から丑寅の時刻(真夜中)にやってくるとされるため、牛の角、虎の牙、虎皮の衣服を着けた姿で表されます。柊の葉のトゲと鰯のにおいが苦手です。
恵方巻の「恵方」は、その年の年神様のいる方角のこと。縁起がいいとされる7種類の具材を入れ、「縁が切れないように」とカットせず1本まるごと食べます。小さい子の場合は、細く巻いたり短く作るなどの工夫を。
※行事は地域によって違いがあります。ここでは、一般的に知られた由来やしきたりを紹介します。
ハハコで手づくりしてみよう!
「鬼のお面」の作り方
鬼は病気や不幸など、家族に災いをもたらす邪気の象徴。
本来はパパなど家長が豆をまきますが、パパが鬼役をやる際は「パパのかわりに鬼を退治するぞ!」と話しましょう。
[作り方]
1. 一辺30cm程度の大きさの紙袋を用意。取っ手付きの紙袋の場合は、取っ手をハサミで切り取る。
2. 1を一度かぶって目の位置をチェックし、印を付ける。
3. カッターで丸く目の穴を開ける。
4. 色紙で角や顔を作ったり、毛糸で髪の毛を付けたり自由に飾って。
監修
三浦康子さん
みうらやすこ/和文化研究家、生活情報総合サイトAll About「暮らしの歳時記」ガイド。様々なメディアで活躍し、「行事育」を提唱。著書に『子どもに伝えたい和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)など。
イラスト&工作は
江頭路子さん
えがしらみちこ/絵本作家、イラストレーター。やさしいタッチのイラストが人気。主な作品に『なきごえバス』『なきごえたくはいびん』(白泉社)などがある。女の子ママ。
江頭路子さんのインタビュー記事はこちら。
イラスト・工作/江頭路子 撮影/岡森大輔(2018年2月号掲載)※2021年2月編集