chioben(チオベン)の山本千織さんが作るおせち弁当。こめ油を使ったレシピ2品を公開!
2019年12月28日

chioben(チオベン)の山本千織さんが作るおせち弁当。こめ油を使ったレシピ2品を公開!

「幻のお弁当」や「奇跡のお弁当」と呼ばれ、一度は食べてみたいお弁当として大人気のchioben(チオベン)。チオベンを主宰する山本千織さんが作り出すお弁当は、フタを開けた瞬間に歓声が上がる彩りと、忘れられない味が多くの人々の心をつかんで離しません。 そんなチオベンの美味しさの秘密には実は「こめ油」が関係しています。
今回、山本千織さんが長年愛用するこめ油を使ったおせち弁当の新しいレシピを公開するイベントに行ってきました。 チオベンでは鉄則だという、お弁当づくりのポイントも合わせてご紹介します!

「こめ油」の正体とは?

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「こめ油」とは、玄米を精米する際に出る「米ぬか」と「米胚芽」が原料の油です。玄米100kgから取れるこめ油はわずか1kgのみで、栄養成分がギュッと凝縮された健康的な油として知られています。

大人気のチオベンを作る山本さんがお弁当作りで長年使用しているのが、このこめ油です。その理由として、“冷めても美味しい点”や“食材になじみやすい点”をあげられています。
こめ油の販売元でも「酸化しにくいため時間が経っても油特有の嫌なにおいが発生しにくい」「ドレッシングとして利用できるほどサラッと軽い口当たり」という特徴を上げていて、お弁当作りにぴったりなことがわかります。

チオベンの山本千織さんが考えるお弁当作りのポイント

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「お弁当作りをする際に水切り対策は常に考えています」と山本さん。チオベンのお弁当作りの現場では、ほかのスタッフにも水切り作業については徹底されているそうです。

例えば後でも出てくる“蕪”の水切りには、塩をまぶしてしばらく置くことで余計な水気を出します。食材の水気をしっかりと切ることで、調味料などを加えたときに味がなじみやすく、食材の味がより引き立ちます。
お弁当の中の水分は、ほかのおかずがビチャビチャになってしまうなどいつも悩みのタネでしたが、ひとつずつ水気をよく切ってからお弁当に詰めることは、普段のお弁当作りでも役立ちそうなポイントです!

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また、チオベンの特徴でもある“彩り”について、山本さんはお弁当を詰めているときには彩りは深く意識はしていないそうです。詰めながら色味を見て、そこに色を加えていくことでチオベンの彩り豊かなお弁当が出来上がります。

ほかにも、たくさんのメニューが入るチオベンですが、バラバラになりそうな詰めづらいメニューは1、2種類にするよう意識をしているそうです。今回のおせち弁当にも固形のものが多く、バラバラになりそうなほうれん草の白和えはミカンの皮を器にして入れるという工夫をされています。日常のお弁当作りではカップなどを使ってまとまりを意識したいですね。

オリジナルレシピ公開!
「蕪と柿の山椒香味油和え」を実際に作ってみました!

今回のイベントでは、おせち弁当の中から新しく開発された2品のレシピを公開してくれました。
幻のチオベンのメニューが家でも食べられるということで、初めてこめ油を使い、チオベンのメニューに挑戦しました!

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【材料】(2~3人分)

  • 蕪 1個
  • 柿(硬め) 1個
  • 塩 小さじ1/4
  • 山椒香味油 小さじ1
  • 藻塩 少々

【作り方】

  1. 蕪は3ミリ厚の放射線状にスライスして塩をまぶして10分から15分放置し、水気を出す。
  2. 柿は硬めのものを選び蕪と同じくらいの大きさにカット。
  3. 1の水気をキッチン用ペーパーや布巾などでしっかりふきとる。
  4. 2と3をボールに入れ山椒香味油と藻塩で和える。

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【実際に作った感想】
とにかく簡単! 材料を切って和えるだけなので、簡単に1品が完成します。使用した柿が少し柔らかかったので、トロッとした食感のものが出来上がりました。ポイントの「しっかりと水気を切る」に気を付けたので、盛り付け後の水気は気になりませんでした。華やかな色味は、おせち料理の中でもアクセントになってくれそうです。 

新開発レシピ「ほうれん草の白和え」を
実際に作ってみました!

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【材料】(2~3人分)

  • ほうれん草 1束(200g)
  • 木綿豆腐 1/2丁
  1. 生姜 小さじ2
    藻塩 小さじ1/2
    こめ油 大さじ1

【作り方】

  1. ほうれん草は茹で、しっかり絞って3センチくらいにカット。
  2. 木綿豆腐は崩れないように5分茹でてザルに取り、水気をしっかり拭き取ってから裏ごす。手で崩すだけでも可。
  3. 2にAを混ぜ合わせ、1をさっくり和える。

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【実際に作った感想】
これも簡単! こちらも工程が少なく手軽に作れるメニューです。ほうれん草と豆腐の水気をしっかり切ったので、Aのこめ油と生姜と藻塩がよく絡みました。これはドレッシングとしてさまざまなお料理にも活用できそうです。カップに柑橘類の皮を器として使う所も真似したいポイントでした。

チオベンのたこ飯。美味しさの秘密はこめ油

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こちらはイベント参加者用に準備されていたチオベンです。チオベンの代表的なメニューでもある「たこ飯」は、炊いたご飯にこめ油を混ぜ合わせるだけで簡単ですが、油と聞いて思い浮かぶようなニオイは全くなく、口当たりもサラッとしています。

新しい年を迎えるおせち料理に、チオベンの新メニューを加えるのはいかがでしょうか。お正月の間、美味しさをキープしてくれるこめ油で、さらにチオベンの味に近づけるかもしれません!

 

取材協力/築野食品工業、取材・文/木村一実

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