武井武雄とキンダーブックの世界

「ふねのなか」1964年

『キンダーブック』は昭和2年に創刊し、
現在でも刊行されている幼児向け月刊絵本です。
武井武雄さんは昭和3年から画家として参加し、
昭和30年には編集顧問をつとめました。

大正15年に幼稚園令が交付され、保育項目に観察が追加されました。
『キンダーブック』はこの観察の要素を中心に据え、
より幼児教育に寄り添った雑誌として多くの保育者や保護者、
そして子供たちに愛されてきました。
武井さんは観察に偏り図鑑のようになってしまいがちな雑誌に、
あえて空想や遊びを取り入れることで子供たちの情緒を育み、
観察をより身近なものにすることを目指しました。
子供向けだからと言って決して手は抜かず、
隅々まで丁寧に描かれた作品は、今なお私たちに感動を与えてくれます。
本展では、武井さんが『キンダーブック』や『キンダーおはなしえほん』で
描いた作品を中心にご紹介いたします。

期間/2022年8月27日(土)~11月7日(月)
会場/イルフ童画館 長野県岡谷市中央町2-2-1
時間/9:00~18:00(入館受付は17:30まで)
休み/水曜
料金/一般510円、中高生310円、小学生160円
https://www.ilf.jp/exhibition/kinder-book/

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