「家族の絵を描いてくれた」こんな時なんと言う? 子どものやる気をアップさせる! 3つの魔法の言葉とは
子どものためと思って日常的に使っている言葉が、実は子どものやる気や自信を失わせていたら? でもだいじょうぶ! 親子でポジティブになれる魔法の言葉への変換法を、伝授します! 今回は、咄嗟(とっさ)に言いやすい「承認の魔法」のワードです。
承認の魔法
「いいね」「さすがだね」「すごいね」
咄嗟に言いやすく、いろんな場面で汎用できるのが、この3つ。言葉の持つ「快」のエネルギーが、子どものやる気をアップさせます。
家族の絵を描いてくれた
「これはパパ? いいね〜! 髪形がそっくり!」
お絵かきや工作など、子どもが園などで日常的に取り組んでいることには、その都度惜しみなく「いいね」を贈りましょう。本当にすごい!と思ったときは、しっかり褒めてあげてください。
プールで水に顔をつけられた
「すご〜い! もうできたの? さすがだね!」
運動や図工、音楽などは、子どもの力や可能性が表れやすい分野。どんどんおだてて調子に乗らせましょう。「楽しい!」と思うことで、さらに伸びていきます。ただし、テストなど勉強面では、結果を褒める「さすが」「すごい」はNG。現状を認める意味の強い「いいね」を使って。
たくさん使って口グセにしよう!
「魔法の言葉」基本ワード編
短くてシンプルなのに、ポジティブなパワーを秘めている。日常的に使いたい基本の言葉を紹介します。
使い方のポイント
軽く & 明るく言う
わざとらしく褒めても、子どもは見抜きます。日常的に使う言葉は、さりげなく簡潔に。
反応がなくても気にしない
魔法の言葉は、一方的な声かけになってもOK。プラスのメッセージは届いています。
調子に乗らせてOK
「いいね」が増えれば、嬉しくてもっとがんばれる子になります。どんどん調子に乗らせて。
教えてくれたのは
石田勝紀先生
いしだかつのり/教育デザインラボ代表理事。カフェスタイル勉強会「Mama Cafe」主宰。講演会やセミナーなどを通し、延べ5万人以上の子どもを指導。『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』(集英社)、『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか? 「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『みんなの自己肯定感を高める 子育て言い換え事典』(石田勝紀・カワグチマサミ/著 KADOKAWA)など著書多数。
イラスト/ふるえるとり(kodomoe2023年4月号掲載)