毎朝「早くしなさい!」と叱ってしまう。前もって工夫する3つのポイント【最新号からちょっと見せ】
毎日同じことで叱ってしまうのはなぜ? kodomoe6月号では、「叱る」との付き合い方に注目。今回は、気付けば叱らなくなっていた!? 「叱る」の手放し方をご紹介します。叱ることを我慢してイライラを抑え込むのではなく、気付いたら叱らなくなっていた、が理想です。
毎朝「早くしなさい!」
と叱る前に……
余裕のない朝は、叱ってしまう親の側にも原因があるかも。いろんな角度から考えてみて。
「叱る」状況にならないように
前もって工夫する
叱るのを我慢したり、無理にほめるのは難しいこと。叱りたくなる状況を減らす工夫が大切です。子どもが何度言っても直らないのであれば、「やらない」ではなく「できない」のかも、という視点を持つことから始めて。
●「しない」のか「できない」のか見極める
つい叱りがちな「早く行動する」「片づける」こと自体が子どもにとってハードルが高い場合も。
●環境を整える
周囲に気が散る原因はないか、複雑な要素はないかなど、子どもができない理由を取り除く。
●試してみる
できる・できないにはムラがあるので、長い目で見て。叱る自分を責めないことも大切。
教えてくれたのは
村中直人先生
むらなかなおと/臨床心理士・公認心理師。人の神経学的な多様性に着目し、脳・神経由来の異文化相互理解の促進、および働き方や学び方の多様性が尊重される社会の実現を目指して活動。著書に『〈叱る依存〉がとまらない』(紀伊國屋書店)など。
イラスト/こにしかえ(kodomoe2023年6月号掲載)