言ってませんか?こんな「ずるい言葉」【最新号からちょっと見せ】
子育てに一生懸命になるほど、つい親の都合を押しつけたり、他の子と比較したりする言葉が出てしまうことってありますよね。
kodomoe6月号では、「あなたのため」に、もう惑わされない「ずるい言葉」を見抜く処方箋をご紹介。無意識に言いがちな言葉の中にも、ずるさが潜んでいないかをセルフチェックしてみましょう。kodomoe webでは、その中から一部をちょっと見せします。
※「ずるい言葉」とは? 気になる人はこちら「モヤッ!イラッ!それは『ずるい言葉』かもしれません【最新号からちょっと見せ】」
弟に自分のお菓子を
分けてあげた姉に
「さすがおねえちゃん、えらいね」
ずるいのはココ!
ほめているつもりでも、実は「上の子は下の子に譲るのが当然」という親の意識を、子どもにもすり込ませているかもしれません。姉としてではなく、本人の行動をほめることが大切です。
Change!
「分けてあげたのね。◯◯ちゃんはやさしいね」
園で他の子に叩かれて
泣いて帰ってきた子に
「叩かれたら、『やめて』ってはっきり言わないと、お友達には伝わらないんだよ」
ずるいのはココ!
「やめて」と言わないあなたに原因がある、と言われているように、子どもは受け取ります。「やめて」と言いたくても言えないおとなしい子もいれば、「やめて」と言ってもやめない子もいます。先生や親など味方がいること、他の解決策もあることを示してあげて。
「『やめて』って言いにくかったら、先生に一緒に言ってもらおうか」
森山至貴先生
もりやまのりたか/社会学者。早稲田大学文学学術院准教授。著書に『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』(WAVE出版)など。
イラスト/モチコ