「お金育」の進め方【今日からできる「お金育」・2】
教えて竹谷さん!
お金育の進め方Q&A
Q. お駄賃制だと何にでもお金を要求するようにならない?
A. 何に支払うのかを始めに約束しておきましょう
「子どもには『お駄賃をあげるのはお金を得る練習である』ことをはじめに説明しましょう。その上で『練習だから何にでも払うわけではなく、わが家ではこれに対していくら払います』とハッキリさせておくのが大事です」
Q. まだ5歳、おこづかい制は早すぎますか?
A. 子ども自身に選ばせて始めるのがベストです
「確かに、おこづかい制を導入するのは小3くらいがいちばん多いよう。ですが、家庭ごとの考えでいいと思います。子ども自身がチャレンジしたいと言ったなら、まずはやってみて。できなかったら中断してもいいのです」
Q. 家の中に落ちていたお金を子どもが黙って取っていたら?
A. いきなり怒るのはダメ! まずは理由を聞いて
「まずは子どもに『ここにあったお金知らない?』と問いかけ、取ったことを認めたら理由を聞いてあげましょう。子どもなりにお金が必要な理由があるはずです。その上で黙って取るのはいけないと伝えて」
Q. 夫婦でお金に対しての考え方が合いません
A. ママが「こうしたい」ではなくふたりでよく話し合って
「お金に対する考え方が夫婦で違うのは当然。ママが『こうしたい』ではなく、子どもの性格を考えた上で『この子はこういう性格だから、こうしたらどうか』と夫に提案しながら、夫婦で話し合って協力する努力を」
Q. 最初のおこづかいってどのくらいが適当?
A. 500円/月から始める家庭が多いようです
「いろいろな家庭の話を聞くと、小3から月500円で始めるケースが多いよう。ただ、これはあくまで平均。まずは子どもがほしいものを一度洗い出し、総額を計算してみて親子で相談し、やりくりの範囲を決めましょう」
Q. おこづかいが不足したら足してあげてもOK?
A. 追加であげるのはNG! やりくりを学ばせて
「社会人になって給料をもらうとき、足りないからと追加でもらうことはできません。同じように考えて、おこづかいが足りなければ翌月までがまんさせましょう。その中で、やりくりや計画性を身に付けていくのです」
Q. 子どもに「お金がない」と言ってもいいの?
A. わが家のお金の状況や考え方を共有するのは大事
「家庭ごとに使えるお金やお金のかけどころは違います。『うちではここにはこれしか使えない、そのかわりこっちに使いたい』など、日ごろから子どもにも考え方を伝えておけば、子どもは理解するようになります」
教えてくれたのは
竹谷希美子さん
たけやきみこ/フィナンシャルプランナー、お金教育専門家。各地PTAなどでお金教育の大事さを説く。著書に『マンガでわかる! 子どもにちゃんと伝わるお金の「しつけ」』(近代セールス社)など。
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イラスト/今井杏(kodomoe2018年6月号掲載)