貸せない、待てない、乱暴、けんかetc. 子どものお友達トラブルSOS Vol.2
2017年10月16日

貸せない、待てない、乱暴、けんかetc. 子どものお友達トラブルSOS Vol.2

けんかした、乱暴した・されたなど、お友達と遊ぶ中でのちょっとしたトラブルは絶えないもの。子どもの成長に寄り添い、人間関係を築けるように、ママがすべきことを考えてみましょう。Vol.2では具体的なトラブル例&解決策を専門家がレクチャー!(kodomoe 2017年4月号掲載)
イラスト/柴田ケイコ

こんなときどうする? お友達トラブル解決法

kodomoeママに、わが子のお友達関係の悩みを聞きました!
心が軽くなる解決策を、2人の専門家が指南します。

CASE 1

前から娘と仲良しだった子に新しいお友達ができ、その子とばかり遊ぶように。
娘が仲間はずれになっていてかわいそう。
くららさらさん/5歳女の子ママ

A むしろ子どもに友達が増えるチャンスかも!
●「いろんなお友達のおもしろさに気が付くきっかけにして、遊ぶ友達の世界が広がるチャンスと考えてみて。色々な人と遊べる方が得ですからね」(井桁先生) 
●「子どもが自分から『寂しい』と訴えてきたら話を聞いてあげて。でもママが先回りして『寂しそう、かわいそう』はちょっと待って。子どもは、大人が思うほど傷ついていないことも多いものです」(立石さん)

CASE 2

息子が、ある子に一方的に好かれ過ぎて、他の子と遊ぶとじゃまをされたり、エスカレートすると噛まれたりも……。息子が手にするおもちゃと同じものばかりで遊びたがります。
くまさん/6歳男の子ママ

A 相手にどうしてほしいか、具体的に伝えよう
●「息子さんが困っているなら、あなたがその子に『今、これは△△が使っているから、少し待ってね』と言ってあげましょう。『やめてね』など漠然とした言い方では伝わらないので、どうしてほしいか具体的に言うのがポイントです」(立石さん) 
●「自分のペースで遊べる子は、他の子から見ると魅力的。その子は、あなたの息子さんの魅力に気が付いた、ということです。息子さん自身が嫌がっているようなら、その子と一緒の場にならないように、ママが配慮してあげても」(井桁先生)

CASE 3

娘を含めて保育園で仲良し3人組になっているようでしたが、時々誰かひとりがはずれるということが増えたようです。娘が仲間はずれにされるのは気の毒ですが、する側にもなってほしくない。どうやって話したらいい?
さっちんさん/5歳女の子ママ

A 本人に「仲間はずれ」と思わせないことが大事
●「女の子はわりと固定したグループを作りやすい傾向があります。お子さんが1人になっていても、それを仲間はずれだと思わせないことが大事です。他の子と遊んだり、その狭い人間関係にこだわらないように促してみては」(井桁先生)

CASE 4

お友達に声をかけられても無視。保育園でも先生とばかり遊んでいるようです。
お友達に興味がないのでは、と心配。
まきまきさん/3歳女の子ママ

A 3歳児では普通のことなので心配無用
●「まだお子さんは、自分の世界に生きているんですね。個人差はありますが、3歳くらいまではママと自分、あるいは他の養育者などとの1対1の関係を構築する時期。この関係性が確立されて、はじめて他の子に興味が向きます。このくらいの年齢の子は、同じ砂場にいてもそれぞれが勝手に遊んでいることも多いです(これを『平行遊び』と言います)。自然な成長過程ですので、心配はいりません」(立石さん)

CASE 5

息子はお友達と遊んでいて、他の子が「一緒に遊ぼう」と言っても、「まだこの子と遊びたいから、後で」と言うことがよくあります。断られた子がかわいそうで、一緒に遊べばいいのに……と思います。
さくらさん/6歳女の子ママ

A 自分の気持ちをハッキリ言えて素晴らしい
●「自分の意見をきちんと伝えられる人は、魅力的。それは子どもでも同じです。お子さんは、まず自分の好奇心を満たし、次にその子と遊ぶと、自分の中で決めているのですね。ママが相手の子にひとこと『今はこれをしたいみたいだから、少し待っていてね』とフォローを入れてあげるのもいいでしょう」(井桁先生)

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