爪かみ・指しゃぶり・鼻ほじり……気になる行為・行動 子どもの“このクセ”大丈夫?
クセを徐々に減らしていく ママの声かけ・はげまし3STEP
親が対応してあげられるクセは、上手にうながし、はげましてあげることで自然とおさまっていくことも。気長に付き合う気持ちで、トライしてみましょう。
STEP1 本人にクセを意識させましょう
クセは知らないうちに出てしまうもの。まずは子ども本人にクセを自覚させることから始めます。①鏡の前でクセを本人にやらせ、クセの名前と行動が一致するように教える、②クセをやっていたら「クセ、出てるよ」と指摘するなどの方法があります。くれぐれも「またやってる!」と責めたりしないで。
STEP2 クセと置き換える拮抗行動を教えます
クセをしそうになる自分に気が付くことができたら、あらかじめ決めておいた拮抗行動をするように練習します。拮抗行動とは、その動作をしているときにはクセができない動作のこと。1~2分間維持でき、周りの人から目立たずにできて他の動作のさまたげにならない動作であれば、拮抗行動に絶対の決まりはありません。例えば爪かみなら、爪をかみたくなったときに手の平に指先をギュッと握りこんだりします。
STEP3 練習を続けることをはげまして!
クセをやめるとこんなにいいことがある、などと話し、子どもが拮抗行動を練習し続けられるようにはげましましょう。また、クセをしがちなところでしていない状況があったら、ほめてあげるのも◎ さらに、少し大きな子の場合はママが自分のクセを見つけ「ママもやめるから一緒にがんばろう」と勇気づけてあげるのも有効です。
子どもをはげましながら一緒にクセを減らしていこう
気になるクセは、ママや周囲の人が上手に対応することで治っていくこともあります。
「クセを治す方法としては、まず自分のクセを自覚させること。次に、クセが出そうになったらそれを出せなくなる行動(拮抗行動)をさせます。これをうまくできるまで粘り強く練習させてみてください。そこまでできたら、クセをやめることの意味を子どもに確認させ、練習を続けることをはげましてあげてください。何度も同じことを言い続けたり、一度おさまったクセがまた出てくると、ママはがっくりしてしまうかもしれませんが、発達に個人差があるように、クセが治るスピードも段階もその子それぞれ。あせらず見守ってあげましょう」
これはNG! 子どもを追いつめる言葉・態度
ママが怒ったり怖い声を出すと、子どもにとってストレスに。クセがやむどころか、よけいにひどくなりかねません。