「みんなと違ってもいい?」ヨシタケシンスケ作品をはじめ、性と多様性の「絵本」6選【最新号からちょっと見せ】
性教育って、ちょっと身構えてしまう。そんなときは絵本の力に頼るのがおすすめです。 kodomoe10月号でご紹介する「性と多様性の絵本」の中から、「みんなと違ってもいい?」がテーマの絵本をご紹介します!
みんなと違ってもいい?
違うからこその豊かな世界。
みえるとか みえないとか
4歳〜 「かわいそう」と思う、その前に
『みえるとか みえないとか』
ヨシタケシンスケ/作 伊藤亜紗/相談
アリス館 1540円
宇宙飛行士のぼくがやってきたこの星では、目が3つあるのが普通のこと。目がふたつだけのぼくは、かわいそう? 目の見えない人にも話を聞いてみたら、また新しい発見が。
フレデリック
ちょっと かわった のねずみの はなし
4歳〜 本当は何をしていたの?
『フレデリック ちょっと かわった のねずみの はなし』
レオ=レオニ/作 谷川俊太郎/訳 好学社 1650円
のねずみたちが冬に備えて忙しく食べ物を集める中、フレデリックだけはいつもぼんやり。やがて寒い冬がきて、食べ物もなくなる頃、フレデリックがみんなに差し出したものは……。
わたしはBIG! ありのままで、かんぺき
5歳〜 今のままの自分を愛せるように
『わたしはBIG! ありのままで、かんぺき』
ワシュティ・ハリソン/作 ジェーン・スー/訳 ポプラ社 2035円
よく笑いよく学び、すくすく育った女の子。でも、体が大きいことを笑われて深く傷つき、笑顔が消えてしまいます。閉ざした心を、自分で再び解放していくシーンが胸を打つ。
ドロシーマンション
6歳〜 自分らしく生きるとき、人は輝く
『ドロシーマンション』
カヒジ/文・絵 加藤慧/訳 303BOOKS 1980円
チェックの模様が好きというだけで、灰色の町では嫌われるタータン。町を出て、森の中で見つけたドロシーマンションで、自分の「好き」を大切に、自由に生きる人たちに出会います。
かっくん どうしてボクだけしかくいの?
6歳〜 ピンチを救ったのはその体
『かっくん どうしてボクだけしかくいの?』
クリスチャン・メルベイユ/文 ジョス・ゴフィン/絵
乙武洋匡/訳 講談社 1870円
みんながまんまるの家族の中で、ひとりだけ四角い、かっくん。すべりだいもおしくらまんじゅうも、うまくできずに仲間はずれ。でも、暗い森でみんなが迷子になったとき……
ぼくは川のように話す
6歳〜 吃音(きつおん)のぼくを包んだ、父の一言
『ぼくは川のように話す』
ジョーダン・スコット/文 シドニー・スミス/絵
原田勝/訳 偕成社 1760円
話そうとすると、言葉がつかえてしまうぼく。一言も発表ができなかった日の放課後、お父さんはぼくを川へ連れていき、光り輝く川を前に、忘れられない言葉をかけてくれた。
編集協力/原陽子(kodomoe2025年10月号掲載)