性的自立を意識していきたい。高校生の「性教育」で伝えたいこととは?【最新号からちょっと見せ】
赤ちゃんができるしくみ、性犯罪被害の予防、多様性を受け入れること……。成長段階ごとに伝えたいこと、伝え方について整理してみましょう。ポイントは、一度伝えたら終わりではなく、「くり返し」と「積み重ね」です。
kodomoe10月号では、子どもの発達に応じた性教育の段階をご紹介。今回は、「高校生」でどんな話をすべきか、どう伝えると効果的かをご紹介します。
高校生の性教育
性的自立を
意識していきたい
体も心も大人に近づいて、いろいろなことが考えられるように。望まない性行為で妊娠するケースもより増え、生涯にわたっての人とのかかわり方にもつながるため、「性的自立」について正しく知り、考えを深めていきたい。
伝えたいこと
性的同意について
いつ、どこで、誰と性的な関係を持つかは自分が決める。「YES」「NO」を言葉で伝えることが大切。
避妊について
避妊、性感染症予防など、コンドームを正しく使うことは性行為の基本。可能なら、練習するのも◎
助けを求める
権利がある
性に関するトラブルや悩みを相談できる場所を見つけておきたい。ひとりで抱え込まないことが大事。
解説は……
産婦人科医
高橋幸子先生
たかはしさちこ/埼玉医科大学病院にて産婦人科、思春期外来を担当。小学校から大学、一般向けまで年間200件を超える性教育の講演を実施。性教育関連の書籍や動画の監修も多数。1児の母。
イラスト/佐藤香苗(kodomoe2025年10月号掲載)