2025年9月20日

プレゼントや食事より「みんなでいっしょに遊ぶ」がメインの、ドイツのお誕生日会。だから親も気楽で、たくさん招待しても苦にならないのです【タベコト in Berlin・108】

 ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

ドイツのお誕生日会

 

ドイツでは誕生日がとても大事にされています。子どもたちは大勢を招待して誕生日パーティーを開くのが一般的。今回は、ドイツの子どもに人気だった誕生日会でのアクティビティをご紹介したいと思います。

プレゼントや食事より「みんなでいっしょに遊ぶ」がメインの、ドイツのお誕生日会。だから親も気楽で、たくさん招待しても苦にならないのです【タベコト in Berlin・108】の画像1

友人宅での誕生日会。風船は絶対! 宝探ししまくった後の室内で遊ぶ子どもら(笑)

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ベルリンでは誕生日のケーキやマフィンにはマーブルチョコが定番なのです。

幼稚園ぐらいまでは公園でピクニックでも十分に盛り上がります。小学生でもピクニックは相変わらず人気なのですが、冬であればアイススケート、そして焚き火なんかも人気。室内遊びだと、定番は宝探し。地図もちゃんと用意して家中探し回ったり、建物の中で探し回ったりできるような遊びをよくやります。

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バースデーケーキにマーブルチョコという年もありましたね。

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かなり本格的な森の中でのクライミングも人気だった。大人は付き添わず、子どもが全て自己責任で遊ぶというスタイルもドイツっぽくてよい。

秋には室内プールや湖でカヌー漕ぎ、クライミングとアスレチックなどの森で遊ぶアクティビティが人気。そのほか温かい季節には湖、屋外プール、ビーチバレー、トランポリン、卓球、サッカーなどのスポーツ場を借りてのパーティーも多いです。こんなふうにベルリンの小学生の遊びは運動やアクティビティをたっぷり楽しめるもの、ものづくりの体験ができるもの、自然の中で遊べるもの、というのが多いように思います。

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ミュージアムイベントや子ども向け劇などアート鑑賞も多いベルリン。誕生日にみんなで行っても楽しい。

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誕生日のおやつ。マフィンさえ作ったら、あとは切るだけ茹でるだけのおやつで十分なのが嬉しい。

そしておやつにはフライドポテトとピザがあれば最高! というのがドイツっ子。そこに野菜スティックやフルーツを一緒にてんこ盛りで用意するのが一般的で、手作りしてあれこれ用意する必要はなし。

ベルリンではベジタリアンの子どもも多いので、お肉を避けてみんなが食べられるベジタリアン仕様のピザやプレッツェル、サンドイッチなどが、手軽に食べられるおやつとして多いです。ケーキはドーンと大きいものを用意するよりも、一人ずつ手軽に食べられるマフィンが多く、チョコレートたっぷりにマーブルチョコを乗せたものや、なんと、ハリボのグミを乗せたものなんかが人気で、この時ばかりは私も無礼講でガッツリチョコを乗せて作っちゃいます。そして、マフィンのほうがデコレーションケーキより作るハードルが低いので楽。

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冬の誕生会はアイススケートも人気! とにかく怪我のないように遊ばせるというのだけに神経を使う。

こんなふうにドイツのお誕生日会は遊べるアクティビティがいっぱいで、どちらかというとプレゼントや食事は二の次、という感じ。みんなで一緒に遊ぶ! がメインの1日。

スナックも簡単に手軽に、品数も多くなくていい。その辺が気楽なので、大勢招待しても苦にならないのがいいところですね。

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。 

台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)
instagram / @hitomihigashi_b
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