爪かみ、鼻ほじりetc.子どもの「クセ」、直したほうがいい?
「やめてほしいな~」「いつまでも治らなかったら!?」……子どものあんなクセやこんなクセ、どうしたらいい? みんなが気になっているクセは? 後半では、医師の細部千晴さんのアドバイスも。
うちの子の「このクセ」
とっても気になる……
手の爪だけじゃなく
足の爪までかんじゃう
爪かみがひどく、手も足も常に深爪。もう長らく爪を切っていません。こんなに深爪で本人は痛くないのでしょうか? 足は、歩くのに支障はないのでしょうか?(ほのちゃんのママさん/3歳女の子ママ)
鼻をほじほじ……
食べちゃうことも!
「バイキン食べてるんだよ」と言っても、鼻ほじりと食べるのをやめてくれない。どうしたらいい?(さーこさん/6歳女の子ママ)
トイレが頻回すぎて……
どこか不具合が!?
おしっこの間隔が短すぎて、しょっちゅうトイレに行っているが、問題ないのか少し心配。(ななさん/8歳&6歳女の子、3歳男の子ママ)
小さいうちから
性器をいじっても大丈夫?
ヒマだと床に寝転んでうつ伏せになり、両方の手を股の下に置き腰を左右に揺らしている。注意するといったんやめるけど、しばらくするとまた……。(くろくろさん/11歳&3歳男の子、8歳&1歳女の子ママ)
愛情不足ではありません!
ゆっくり見守って
「クセはどんな子どもにもあるもの。カゼをひくのと同じで、そのクセが出るのにハッキリした原因があるわけではありません。クセが見られると『愛情不足?』『ストレスを与えているから?』など、心配になるママパパも多いかと思いますが、子どもへの関わり方や育て方の問題ではありません。
とは言え、実際にクセが出ているときというのは、心を安定させたい気持ちの表れ。今心配なのは、コロナ禍でのストレスです。実際、長引くコロナ禍で以前よりもクセの行動が見られる子どもが増えた実感があります。遊びを制限されたり、マスクを強いられたり、コロナ禍の生活で子どもの心に大きなストレスがかかっていることは確か。そんなときにクセを叱ったり無理にやめさせようとするのは、さらにストレスを与えることに。時期がくれば自然に治るクセも多いので、焦らずゆっくり見守ってあげたいですね」
教えてくれたのは
細部千晴さん
ほそべちはる/細部小児科クリニック院長。子どもの心相談医。日本小児科学会専門医。『この1冊であんしん はじめての育児辞典 最新版』(朝日新聞出版)など、著書多数。男の子2人のママ。孫も1人。
イラスト/松元まり子(kodomoe2022年4月号掲載)
