「kodomoeおすすめ名言絵本」をご紹介。大人にこそ出合ってほしい名言【最新号からちょっと見せ】
いつまでも忘れられない言葉とともに、胸の奥に残る絵本があります。kodomoe10月号「きっとあなたにも響く一節が 『絵本の中の名言』」をご紹介。俳優で作家の松井玲奈さんと編集部が選んだ珠玉の絵本、その中の名フレーズをご紹介しています。
ウェブではその中から、「kodomoeおすすめ名言絵本」の一部をご紹介します。子どもと過ごす毎日だから、より胸を打つ言葉がある。大人にこそ出合ってほしい名言を、絵本の中から集めました。
なんでもない
「そんなの
なんでもない!
だって
これも すてきでしょ。」
3歳〜
考え方ひとつで、世界は変わる
『なんでもない』
鈴木のりたけ/作 アリス館 1650円
真っ黒なカラスものろまなカメも、人にかわいそうと思われたって「なんでもない!」と毎日を謳歌中。お気に入りの服が破れちゃったわたしだって、リメイクすればほら、なんでもない!
だってだっての おばあさん
「だって わたしは 5さいだもの。あら そうね!
5さいだから わたしも とぶわ」
4歳〜
5歳になったら、なんて身軽!
『だってだっての おばあさん』
佐野洋子/作・絵
フレーベル館 1540円
「だって わたしは 98だもの」が口癖のおばあさん。お誕生日にケーキのろうそくが5本しかなくて、「だって わたしは 5さいだもの」とつぶやいたら、川だってぴょんと飛び越えられるように。
わすれていいから
あぁ そうか。おまえ、
あたらしい なわばりを みつけたんだな。
5歳〜
猫が見つめた少年の成長
『わすれていいから』
大森裕子/作
KADOKAWA 1650円
猫のおれと、赤ちゃんの頃から一緒だったおまえ。いつしかおまえの方が大きくなって、家にいることが少なくなった。ともに過ごした窓辺で、家を巣立ったおまえを思う一言に涙。
おおきくなるっていうことは
おおきくなるっていうことは
ちいさなひとに やさしくなれるってこと
3歳〜
いろんな成長の証にほっこり
『おおきくなるっていうことは』
中川ひろたか/文 村上康成/絵
童心社 1430円
大きくなるっていうことは、洋服が小さくなるってこと、新しい歯がはえてくるってこと、あんまり泣かないってこと。子どもの歩みへの温かいまなざしに、笑ったり、しみじみしたり。
ちいさい わたし
でも いつかは ねむれるように なるの。
いまは その とちゅうだもん。
4歳〜
できなくたって、大丈夫
『ちいさい わたし』
かさいまり/作 おかだちあき/絵
くもん出版 1320円
わたしはまだ小さくて、いろんなことがうまくできなくて、でも、いつかはちゃんとできるようになるの。「いまは その とちゅうだもん」の言葉に、大人もはっとして、ほっとして。
編集協力/原陽子(kodomoe2024年10月号掲載)