寝かしつけ&夜泣きの悩みにさようなら! 今日から始めるぐっすり習慣 【眠育レッスン Vo.3】
苦労して寝かしつけたと思ったら、今度は原因不明の夜泣き……。もしかしたら、体内時計がうまく働いていないのかもしれません。
1個でも当てはまったら注意しよう
まずは生活習慣をチェック!
□朝8時を過ぎても起こさず。寝かせたままにしている
□親の生活時間に合わせて、21時以降に寝かせている
□夕方から寝るまで明るい部屋にいさせている
□夜眠ったあとも、明るいリビングにいさせている
□パパが帰宅してから、夜遅くにお風呂に入れている
□日当たりの悪い部屋に一日中いることが多い
□夜泣き対策に、夜中のドライブや電気をつけて遊んでいる
□携帯電話をいじりながら寝かしつけをしている
睡眠上手のカギは「体内時計」
「私たちがふだん、朝起きて夜に寝るというリズムで生活できているのは、体内時計のおかげ。これは生まれながらに持ち合わせている機能ですが、最初からうまく働くわけではなく、少しトレーニングが必要です。というのも、体内時計は24時間より少し長いリズムを刻んでいるので、そのまま生活しているとズレが生じて昼夜が逆転してしまいます。そのズレをリセットしてくれるのが、朝の太陽の光。 赤ちゃんはお腹の中にいたときは光を浴びていないので、産まれてから毎日同じ時間に光を浴びることを繰り返して、リセット機能を身につけるのです」
トレーニングはとても簡単。「朝昼は明るくにぎやかに、夜は暗く静かに」という環境の中で生活するだけ。 そうすると、3、4か月で昼と夜の区別がつき、6か月頃には安定した睡眠リズムが作られるようになると言います。
「朝起きるときに分泌される心の安定ホルモン『セロトニン』は、14〜16時間後に眠りホルモン『メラトニン』に変わります。朝日を浴び、体を動かし、眠るときに部屋を暗くすることで、メラトニンの作用が高まり、寝つきがさらによくなります」
煌々と明かりがついた部屋で、バタバタと寝る準備をし、「さぁ、寝よう!」となっても全然寝てくれないのは当然のこと。
「寝つきが悪い子は、夕方から電気を暗くするのがおすすめ。 テレビやスマホも早めの時間から使わないようにしましょう」
次の回(「眠育レッスン Vo.4」)に紹介する「安眠のための3ステップ」は、清水さん自身が、子どもの壮絶な夜泣きに悩まされたときに考案したもの。この方法を実践したところ、半年間続いた夜泣きが5日でなくなったというから驚きです。寝かしつけや夜泣きで悩んでいるママも、質のよい睡眠をとってほしいと願うママも、ぜひ実践してみて。
COLUMN
その夜泣き、「寝言泣き」かも!?
赤ちゃんは言葉を話せないので、赤ちゃんの寝言は泣き声になります。これを「何か要求している」と勘違いして、オムツを変えたり抱っこをしたりすると、せっかく寝ていた赤ちゃんを起こしてしまうことに。「寝言泣きかも」と思ったら、何もしないで2〜3分様子を見ましょう。
教えてくれたのは
清水悦子さん
しみずえつこ/夜泣き専門保育士として、生活リズムを主体とした夜泣き改善法を提案。女の子ママ。著書に『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』(かんき出版)。
イラスト/ぱんとたまねぎ(kodomoe2019年2月号掲載)