2023年2月2日

『ホットプレートよ~いどん!』【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより 第347回】

kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子の読み聞かせにこんな絵本はいかがですか。

『ホットプレートよ~いどん!』
さいとうしのぶ/作 白泉社 968

2月2日は、ホットプレートごはんの日。
人気のホットプレートブランド「BRUNO」がブランド10周年を記念して、「ホットプレートであつあつできたてのお料理を、みんなでふー(2)ふー(2)して愉しんでほしい」という思いから、2月2日を記念日として制定しました。
そんなホットプレートごはんの日にちょうどぴったり、1月に発売になったばかりのkodomoe発の新刊絵本、『ホットプレートよ~いどん!』をご紹介します。

「さあ こちら、ホットプレートに
 せんしゅたちが やってまいりました!」
油もひかれて準備OKの赤いホットプレートのへりに、順番に並んだのは、
「だい1のコース、キャベツさん!
 だい2のコース、にんじんさん!
 だい3のコース、ピーマンさん!
 だい4のコース、ぶたにくさん!」
後から遅れて、ちゅうかめんも走ってきました。
さあ、みんな一斉に、
「よ~いどん!」
ホットプレートに飛び込みます。
ジューッというおいしそうな音とともにできあがったのは……、そう、定番のあれですね!
おや、今度は緑のホットプレートに、また別の5人が並んでいますよ。
えびさん、あさりさん、いかさん、それから……、今度は何ができるでしょう?

作者はおいしそうな食べもの絵本をたくさん描いている、さいとうしのぶさん。
kodomoe発の既刊『じかんだよー!』と同様、この絵本も読み終えた瞬間に「いただきまーす!」と言いたくなること、間違いなし。
食べものだけでなく、おいしいものを囲むみんなの様子が、またいいんですよねえ。
3つのホットプレートから昇る湯気や、たくさんの取りわけ皿、できたてごはんのうれしさ、楽しさ。
そんなホットプレートの幸せを、読者も最後のページでちゃんとわけてもらえますよ。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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