chioben(チオベン)の山本千織さんが作る「おせち弁当」から2品のレシピをご紹介
「幻のお弁当」や「奇跡のお弁当」と呼ばれ、一度は食べてみたいお弁当として大人気のchioben(チオベン)。チオベンを主宰する山本千織さんが作り出すお弁当は、フタを開けた瞬間に歓声が上がる彩りと、忘れられない味が多くの人々の心をつかんで離しません!
今回は、kodomoe webの過去の記事から、山本千織さんの「おせち弁当」のレシピ「蕪と柿の山椒香味油和え」「ほうれん草の白和え」の2品をご紹介します! チオベンでは鉄則だという、お弁当づくりのポイントも合わせてご紹介します。
蕪と柿の山椒香味油和え
幻のチオベンのメニューが家でも食べられます!
おせち料理の一品にいかがですか?
【材料】(2~3人分)
●蕪 1個
●柿(硬め) 1個
●塩 小さじ1/4
●山椒香味油 小さじ1
●藻塩 少々
【作り方】
1.蕪は3ミリ厚の放射線状にスライスして塩をまぶして10分から15分放置し、水気を出す。
2.柿は硬めのものを選び蕪と同じくらいの大きさにカット。
3.1の水気をキッチン用ペーパーや布巾などでしっかりふきとる。
4.2と3をボールに入れ山椒香味油と藻塩で和える。
【作ってみました!】
とにかく簡単! 材料を切って和えるだけなので、すぐに1品が完成。
使用した柿が少し柔らかかったので、トロッとした食感のものが出来上がりました。
ポイントの「しっかりと水気を切る」に気を付けたので、できあがり後の水気は気にならず。華やかな色味は、おせち料理の中でもアクセントになってくれそうです。
ほうれん草の白和え
【材料】(2~3人分)
●ほうれん草 1束(200g)
●木綿豆腐 1/2丁
●生姜 小さじ2
●藻塩 小さじ1/2
●こめ油 大さじ1
【作り方】
1.ほうれん草は茹で、しっかり絞って3センチくらいにカット。
2.木綿豆腐は崩れないように5分茹でてザルに取り、水気をしっかり拭き取ってから裏ごす。手で崩すだけでも可。
3.2にAを混ぜ合わせ、1をさっくり和える。
【作ってみました!】
これも簡単! こちらも工程が少なく手軽に作れるメニューです。ほうれん草と豆腐の水気をしっかり切ったので、こめ油と生姜と藻塩がよく絡みました。ドレッシングとしてさまざまなお料理にも活用できそうです。カップに柑橘類の皮を器として使う所も真似したいポイントでした。
山本千織さんの
お弁当作りのポイント
「お弁当作りをする際に水切り対策は常に考えています」と山本さん。
チオベンのお弁当作りの現場では、ほかのスタッフにも水切り作業については徹底されているそうです。
例えば「蕪(かぶ)」の水切りには、塩をまぶしてしばらく置くことで余計な水気を出します。食材の水気をしっかりと切ることで、調味料などを加えたときに味がなじみやすく、食材の味がより引き立ちます。
お弁当の中の水分は、ほかのおかずがビチャビチャになってしまうなどいつも悩みのタネでしたが、ひとつずつ水気をよく切ってからお弁当に詰めることは、普段のお弁当作りでも役立ちそうなポイントですね。
また、チオベンの特徴でもある彩りについて、山本さんはお弁当を詰めているときには彩りは深く意識していないそう。詰めながら色味を見て、そこに色を加えていくことでチオベンの彩り豊かなお弁当ができ上がるんですね。
さらに、たくさんのメニューが入るチオベンですが、バラバラになりそうな詰めづらいメニューは1、2種類にするよう意識されています。
今回のおせち弁当でも、ほうれん草の白和えはミカンの皮を器にして入れるという工夫をされているように、日常のお弁当作りではカップなどを使ってまとまりを意識したいですね。
※この記事は、2020年12月にウェブ掲載されたものを再編集しています。