3食ご飯作って、おやつも手作り!? そんな日本のお母さんを見たら、ドイツ人は気絶するかも【日登美のタベコト in Berlin・7】
ベルリン在住で6人のお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイ、第7回です。
これでいいのだ! ドイツの子どもおやつ
ドイツって日本ほどお菓子の種類が豊富じゃありません。だからなのか、なんなのか、子どもたちがお菓子を食べるということが、あまりないように思います。
じゃあ、ドイツの子どもって何食べてるの?と思うでしょ? 老いも若きも食べるおやつ、それが Studenten Futter (直訳で学生の餌)と言われるドライフルーツとナッツのミックス。これ、基本レーズンを中心にアーモンド、くるみ、カシューナッツ、ピーナッツが入っています。他にはマンゴーとかドライチェリーとかとにかくバリエーションはいろいろ。オーガ ニックのお店にもあるし、普通のお店でも必ず売っています。これをボリボリ! まさに餌 のように食べるのがドイツの子ども、そして学生、そして大人も食べています。
もう一つはぽんせん。これも種類が豊富で値段も安い。米だけでなく、キヌア、アマランサス入り、とうもろこし、雑穀入りなどなど、これだけでご飯になるんじゃ?って感じで、ベビーカーに乗った子どもたちが、わしわし食べています。
なんか栄養をしっかり摂ってる!って感じですよね。穀物、野菜、果物、タンパク質を補っているのだ!という感じバリバリなのが、ドイツの一般的なおやつです。
ケーキはドイツではどちらかというとご飯のカテゴリーに入るので、おやつに何か作ってあげる、なんてこともほとんどなくて。おやつに持たせるものって言ったらこのナッツ、ドライフルーツか、ぽんせん、切っただけの野菜。丸ごと果物。そんなところなんです。楽(笑)!!
しかも豪快にかぶりつく。細かい作業はなし。よく噛んでお食べ。以上、でございます。
子どもの通う幼稚園でも、午後のおやつは、ポンセンにナッツベースのビーガンペーストをつけたり、全粒の蕎麦やライ麦などのクラッカーにバターが塗ってあるもの、それにやっぱり、きゅうり、パプリカ、人参が切ってあるものがかなりの頻度ででてきます。そこに季節の果物。調理などしません。なんとシンプルな。
……でもね、それくらいでいいんですよね、実は。うちはおむすびしたり、枝豆茹でるくらいのことはしますけど、三食ご飯作って、おやつまで手作りなんて、日本のお母さんを見たらドイツ人は気絶しますね。
もちろん、ドーナツ作ったり、クッキー焼いたりは楽しいし、子どもと一緒にやると喜ぶし、私も好きですけど。
楽に行こう、楽に。ドイツからは以上です(笑)。
日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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