2021年10月2日

3食ご飯作って、おやつも手作り!? そんな日本のお母さんを見たら、ドイツ人は気絶するかも【日登美のタベコト in Berlin・7】

ベルリン在住で6人のお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイ、第7回です。

これでいいのだ! ドイツの子どもおやつ

ドイツって日本ほどお菓子の種類が豊富じゃありません。だからなのか、なんなのか、子どもたちがお菓子を食べるということが、あまりないように思います。

じゃあ、ドイツの子どもって何食べてるの?と思うでしょ? 老いも若きも食べるおやつ、それが Studenten Futter (直訳で学生の餌)と言われるドライフルーツとナッツのミックス。これ、基本レーズンを中心にアーモンド、くるみ、カシューナッツ、ピーナッツが入っています。他にはマンゴーとかドライチェリーとかとにかくバリエーションはいろいろ。オーガ ニックのお店にもあるし、普通のお店でも必ず売っています。これをボリボリ! まさに餌 のように食べるのがドイツの子ども、そして学生、そして大人も食べています。

これが学生の餌と呼ばれるドライフルーツとナッツのミックス。山登りにも良さそうな栄養満点系。

もう一つはぽんせん。これも種類が豊富で値段も安い。米だけでなく、キヌア、アマランサス入り、とうもろこし、雑穀入りなどなど、これだけでご飯になるんじゃ?って感じで、ベビーカーに乗った子どもたちが、わしわし食べています。

アマランサス入りのポンセン。我が家買い置きの定番。

なんか栄養をしっかり摂ってる!って感じですよね。穀物、野菜、果物、タンパク質を補っているのだ!という感じバリバリなのが、ドイツの一般的なおやつです。

エコには敏感なドイツ。計り売りで買えるナッツなども。

マーケットで買ったフルーツをそのまま食べて街歩きしてる家族も多い。人目など気にしなーい!

ケーキはドイツではどちらかというとご飯のカテゴリーに入るので、おやつに何か作ってあげる、なんてこともほとんどなくて。おやつに持たせるものって言ったらこのナッツ、ドライフルーツか、ぽんせん、切っただけの野菜。丸ごと果物。そんなところなんです。楽(笑)!!

しかも豪快にかぶりつく。細かい作業はなし。よく噛んでお食べ。以上、でございます。

我が家ではアイスも今や熟れたバナナを棒に刺して冷凍するだけ。手抜きもいいとこです。

砂糖不使用フルーツバーも人気のおやつ。うちは作っちゃう。オブラートで挟むのがドイツ式。手が汚れず食べやすいみたい。

末娘は人参が好き。皮を剥いたりむかなかったりですが、丸ごといきます。馬か?って思うけど、良く噛むようになりますよ。

子どもの通う幼稚園でも、午後のおやつは、ポンセンにナッツベースのビーガンペーストをつけたり、全粒の蕎麦やライ麦などのクラッカーにバターが塗ってあるもの、それにやっぱり、きゅうり、パプリカ、人参が切ってあるものがかなりの頻度ででてきます。そこに季節の果物。調理などしません。なんとシンプルな。

……でもね、それくらいでいいんですよね、実は。うちはおむすびしたり、枝豆茹でるくらいのことはしますけど、三食ご飯作って、おやつまで手作りなんて、日本のお母さんを見たらドイツ人は気絶しますね。

ヘルシーなドイツおやつなんだけど、アイスは例外。ベビーカーの赤ちゃんまで食べている衝撃!

もちろん、ドーナツ作ったり、クッキー焼いたりは楽しいし、子どもと一緒にやると喜ぶし、私も好きですけど。

楽に行こう、楽に。ドイツからは以上です(笑)。

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。 

台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)
instagram / @hitomihigashi_b
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