想像力や考える力が育つ。草花あそびで「おめかしBag」を作ろう【最新号からちょっと見せ】
この時期に道端や公園で見かける身近な植物を使って、子どもと遊んでみませんか? kodomoe6月号では、「New草花あそび研究所」所長の相澤悦子さんに、「身近な自然を好きになる 小さな草花あそび」を教えてもらいました。
kodomoe webではその中から、「おめかしBag」の作り方&草花あそびを楽しむためのPointをご紹介します。
※使用する植物、および部位の名称は、専門用語ではなく、実ざや、ガク、茎など一般的な呼称を用いています。
お花の国へおでかけしよう♪
おめかしBag
刺す・くぐらせる・留めるだけでできるので、見た目よりずっと簡単!
大人が土台を作って子どもに飾りつけをしてもらっても。
ナガミヒナゲシ で
空地や道端で見かけ、鮮やかな橙色の花が印象的。外来種で繁殖力が強くやっかいもの扱いされがちだけれど、草花あそびでは最高の素材。
伸びるのは
考える力・想像する力・創り出す力
身近な自然は子どもの想像力、創造力、身体的能力などさまざまな力の土台を磨く教材。自ら触れて創り出すことで、考える力や手先を巧みに使う力も育まれ、それらすべてが人生を切りひらく力となります。
材料
・実ざや(花が終わり膨らんだ種の部分) の付いたナガミヒナゲシ…12本程度
・茎の長い花(飾り)…好みのもの 適量
・茎の長い花(持ち手)…3本
作り方
1. バッグの土台を作る。ナガミヒナゲシを実ざやを下にして10本程度並べる。これで横幅10~15cmのバッグになる。
2. 別のナガミヒナゲシの茎を1の実ざや部分に横から刺し通す。刺しにくければ楊枝で穴を開ける。全部通したら、反対端を残りの実ざや(茎を取ったもの)で留める。
3. 2の茎部分に、好みの花を並縫いの要領で上下交互にくぐらせていく。端までいったら折り返す。ナガミヒナゲシの茎を持ち上げながら通すと簡単。
4. 3をくり返して編んでいく。花の位置を決めてから編み始めるとよい。編んだ後に飾りの花を追加で差し込んでも◎
5. 写真のように適度な高さ(目安は15cm程度)まで編み込んだら、余ったナガミヒナゲシの茎を切る。
6. 持ち手を作る。茎の長い花を三つ編みに。三つ編みの最後は3本のうちの1本で結び留める。
7. 持ち手の花を、バッグ上部の端の編み目に写真のようにくぐらせて留める。反対端は別の花の茎を使って結び付ける。
草花あそびを楽しむためのPoint
チクチク刺さる
トゲのある草花に注意
最近増えているアメリカオニアザミ(右写真)など、トゲのある草花には触れないで。
「口に入れません」
遊ぶ前にお約束
草花の中には毒性のあるものも。どんな草花も絶対に口に入れない約束をしましょう。
ハチ、毛虫、マダニ……
でかける前に服装チェック
ハチを刺激する黒い服は避け、肌の露出を控えるなど対策を。刺されたら即病院へ。
マナーを守って
楽しく遊びましょう
私有地には入らない、公園などは規則を守り、使った草花や種は落とさないで。
ウェットティッシュが
あると便利!
手に草花の汁が付いたり犬猫のフンがある場合も。ウェットティッシュが活躍。
教えてくれたのは
相澤悦子さん
あいざわえつこ/「New草花あそび研究所」所長。ユニークでかわいい創作で注目を集める。新著『野ねずみきょうだいの草花あそび 初夏から秋まで』(福音館書店)が5月21日発売。
撮影/馬場わかな 編集協力/指宿弥生(kodomoe2021年6月号掲載)