休校中の昼ごはんは「おうち給食」と呼んで、娘と一緒に作ります【我が家のごはん日記/平岡淳子さんちの食卓・1】
忙しいママにとって、日々の家事の中で悩ましいのがごはんのこと。適度に手を抜きたいけれど、家族には栄養のあるものをバランスよく食べてもらいたい。では、食にかかわるお仕事をしているママたちは、家族のごはんをどうしているの?
今月の「我が家のごはん日記」をご担当いただくのはフードコーディネーターで、「平岡淳子毎日のおかず教室」主宰の平岡淳子さんです。7歳の女の子のママである平岡さんちの食卓は、シンプルながらも旬の食材をたっぷり使い、彩りも鮮やか! 今週は、お子さんとの「おうち給食」から始まります。
平岡淳子さんちの食卓 #week1
フードコーディネーターの平岡淳子です。 お料理関連の書籍を作ったり、お料理教室を開催したりしています。 魚座のB型で、同い年の夫と7歳の娘との三人家族です。 不器用で面倒なことは苦手で(笑)、自分にできる範囲を大切に身の丈にあった暮らしができたらと思っています。多くを願わず、身近な幸せを大事にしたい。 仕事もあり、子育て中ですので、普段の食事作りはいたってシンプルです。
料理を作る仕事をしていると、いつも手の込んだご馳走を食べているの? とよく聞かれますが、そんなことは全くないのです(笑)。「普段の食事ってこんなものだよね!」「これでいいよね!」と思ってもらえたらいいなと思います。
<月曜日・昼>
我が家は家族で小さな畑を耕し、野菜を育てています。結婚して18年経つので、畑生活も18年目です。試行錯誤しながら、マイペースに野菜を育てています。 昨日は、じゃがいもの植え付けをして、ブロッコリー、茜大根、大根、春菊、ほうれん草、小松菜、ニラを収穫しました。 今、娘は新型コロナウイルスの影響で休校中。お昼ごはんは「おうち給食」と呼びながら一緒に作ります。娘はお料理が大好き。色彩感覚豊かで細々と丁寧な仕事ぶりは私に似ていません。
茜大根の甘酢漬け、大根葉と白胡麻のナムルを二人で作り、そのナムルとたらこを混ぜたおむすびを娘が作ってくれました。
少しずつ残っていたししゃもと鯖を焼き、 黄色が欲しいとの娘のリクエストで白ねぎをたっぷり入れ卵焼きを作りました。
それぞれ好きなように盛り付けて食べました。
・ 畑のブロッコリーを茹で、おかかと牡蠣醤油をかけて
・ 菜の花のおひたし 春らしく桜えびをのせました
・ ししゃもと焼き鯖
・ 茜大根の甘酢漬け
・ たっぷり白ねぎ入り卵焼き
・ 大根葉と白ごまのナムルとたらこの小さなおむすび
今日は、この後、習い事で体を動かすので、しっかりとお昼を食べました!
<水曜日・夜>
今日は、仕事が一段落し、朝からよもぎ蒸し、ヒマラヤンオイルのマッサージ、美容院などを1日かけて回る体のメンテナンス・デー★ 心身ともにスッキリ・サッパリする日です。この日ばかりは譲れないので、休校が決まってすぐに実母をキープ! 娘と1日過ごしてもらいました。
実母と娘、二人で冷蔵庫に残っていた豚ひき肉とキャベツ、ニラで餃子、真鱈の切り身でフライを、牡蠣も買ってきて牡蠣フライも作ってくれていました。 私は、富山産のホタルイカをお土産に、仕事終わりで合流した父は、焼き豚屋さんで焼き豚を買い、鮪も持ってきてくれて、家族みんなで盛りだくさんな夕食となりました! 我が家はそれぞれ食べたいものを思うままに持ち寄り、いつもこんな食卓になります(笑)。
<木曜日・昼>
今日のお昼は、簡単に。 月曜日に作った大根葉のナムルとしらすで菜飯と、目玉焼き、茜大根の甘酢漬け。 娘は、「目玉焼きヤダ!」というので、昨夜の残りものの鱈のフライ、父が買ってきてくれたお肉屋さんのロースハム、コーンをつけてあげました★
今日もお昼をしっかり食べて習い事へ。
<金曜日・昼/おやつ>
お彼岸の三連休に親戚の法事に参加するため、宮城と岩手へ家族で行ってきました。 お昼は仙台で牛タン定食。牛テールスープにはねぎがたっぷり! 麦ごはんは炊きたてホカホカ! 南蛮味噌もとても美味しかったです。牛タン、子どもにはお肉を小さく切ってくれて娘も食べやすかったようです。 小さな子を連れたご家族も多く、老舗の昔ながらのお店でしたが、ゆっくりと食事ができました。娘は、帰りに飴をいただいてとても喜んでいました! まだまだ飴ちゃんが嬉しいお年頃。
おやつには、仙台駅から車で10分くらいのところにあるお餅屋さんで、ずんだ餅と、くるみ餅。 娘は、甘いものをあまり好まないので、みたらし団子。甘すぎずにお醤油ベースでとても気に入っていました!(気づいたら食べ終わっていて写真は撮れず……涙)
<土曜日・昼>
今日は、仙台から盛岡までドライブです。 盛岡でじゃじゃ麺を食べました! お昼の時間をずらして13時過ぎを目指すと並ばずに入れるようです。 じゃじゃ麺、初めてでした! 思っていた味とは違いました! そう、ジャージャー麺とは違うのです(笑)。食べられて良かった! 〆に卵をからめて、スープも入れてもらって美味しかったです。麺の量を大中小と選べたり、子ども用に生姜を抜いてくれたりするので、娘もパクパク食べていました!
盛岡のあとは、花巻へ。 宮沢賢治さんの本を小さな頃から読んできた娘を連れてきてあげたかったのですが、イーハトーブ館、童話村、記念館は全てお休みでした。 でも、山猫軒はオープンしていたので喜びました! 童話『注文の多い料理店』の中に出てくるレストランをイメージしたお店です。
入口に「どなたもどうかお入りください 決してご遠慮はありません。」の立て看板があり、中へ入ると、塩、クリーム、香水が置かれ、「注文はずゐぶん多いでせうが どうか一々こらへて下さい。」と書かれているので、どんどんドキドキ感が増していきます! 三人でお餅のセットなどを頼み、大きな「でくのぼう」と呼ばれるお餅をみご(稲穂の芯)で交差して食べやすく切っていただきました! さすが! 岩手や宮城のお餅は、どこで食べても美味しいです。
フードコーディネーター 、「平岡淳子毎日のおかず教室」主宰。 書籍、雑誌、WEB、広告等で料理、スタイリングを手がける。 著書に『決定版! 「朝つめるだけ」で簡単! 作りおきのラクうま弁当350』『一皿でごちそう おぞうざいサラダ』(ナツメ社)、『平岡淳子の朝ラク! 365日お弁当便利帖』(宝島社)、『小さくてかわいい! 手まりおにぎりレシピ100』(世界文化社)などがある。
Instagram: @hiraokajunko
www.hiraokajunko.com