家族で本物の日本美術が体感できる! ホテル雅叙園東京の百段階段
東京・目黒区にある『ホテル雅叙園東京』の百段階段を知っていますか?
元々は、雅叙園の前身である料亭のお座敷として使われていた建物で、室内にトップクラスの日本美術を集結した東京都の有形文化財です。まるで、映画に出てきそうな、素晴らしい木造建築。柱やふすま、床材すべてが美術品であり、近くまで寄ってその迫力を肌で感じることができます。
子どもの頃からこういった本物に触れることは、子どもの心を豊かにしてくれます。それほど美術が詳しくなくても、所々に飾られた彫り物の細かさ、色の美しさは、見るだけでも印象に刻まれるのではないでしょうか。
また、百段階段の各部屋のおもしろいところは、美術品に身近なモチーフが多いこと。日本美術というと、少し敷居が高く感じますが、伝説の人物をモチーフにした彫り物や、スイカ、柿などの果物や竹の子、ヒラメをモチーフにした壁絵などは、ほかにはない親しみが感じられます。
普段はキルト展や和のあかり展などの催しをするときにしか公開されないのですが、2018年の12月24日までは展示物なしでじっくり百段階段を楽しんでもらおうという「百段階段展 ~荘厳なる日本美術の空間へ~」という企画展をしています。また1/18~3/10には、この百段階段にお雛様をずらりと並べた「百段雛まつり 青森・秋田・山形ひな紀行」が開催されます。
旧家の優雅なひな人形や、手のひらよりも小さな極小ひな道具などが展示され、まさにこの部屋に飾られていたかのような美しい空間になります。中川政七商店とのコラボレーションで、老舗のおひな様と郷土玩具も展示される予定です。
この機会にぜひご家族で足を運んでみてくださいね。
ホテル雅叙園東京
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/
■「百段階段展 ~荘厳なる日本美術の空間へ~」
会期:~2018年12月24日(月・祝)
時間:10:00~17:00(最終入館16:15)、金・土曜~20:00(最終入館19:15)
料金:大人1500円(前売1200円)、学生800円、小学生以下無料
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/event/100dan90
■「百段雛まつり 青森・秋田・山形ひな紀行」
会期:2019年1月18日(金)~3月10日(日)
時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
料金:大人1500円(前売1200円)、学生800円、小学生以下無料
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/event/hinamatsuri2019
取材・文=日下淳子(編集ライター/元保育士)