おトイレえほんガイド tupera tuperaさんインタビュー
2018年8月23日

おトイレえほんガイド tupera tuperaさんインタビュー

子どもたちが大好きな「トイレ」がテーマの絵本は、トイレトレーニングの助けになることも。『うんこしりとり』『おならしりとり』のtupera tuperaさんにお話を聞きました。(kodomoe2016年6月号掲載)
撮影/黒澤義教 編集協力/原陽子(JPIC読書アドバイザー)

tupera tupera
亀山達矢(かめやまたつや/1976年三重県生まれ)と中川敦子(なかがわあつこ/1978年京都府生まれ)のクリエイティブユニット。新作ごとに話題を呼ぶユニークな絵本はもちろん、映像、舞台、ファッションなど各方面で活躍中。

 

大切にしたのは、おならの気体感

2歳~


『おならしりとり』
tupera tupera /作 白泉社 本体880円+税

「ライダーのおなら」「ラムネのおなら」、誰もがおなじみの「おなら」と「しりとり」が合体してエンドレスの楽しさに。読後は親子でオリジナル「らのつくおなら」も考えよう!

 

おなら&うんこ、ペアで楽しさてんこもり

2歳~


『うんこしりとり』
tupera tupera /作 白泉社 本体880円+税

「こいぬのうんこ」「こうしのうんこ」、「こ」のつくうんこのしりとりは、どこまでも終わらない。大きな話題を呼んだシリーズ第1弾、『おならしりとり』と2冊セットで楽しんで。

 

interview
tupera tupera

こだわりいっぱいの「ら」のつくおならを出しきりました

――「ら」のつくおなら、言葉のセレクトは大変でしたか?

中川 うんこしりとりのときは、動物だけでもこねこ、こじか……とたくさんあったので、絞り込むのが大変でした。おならの場合は、もうある程度限られていたので、全部出しきって……。
亀山 50か60の候補の中から選びました、ばーっと壁に貼りだして。
中川 『うんこ』のときに、「コサックダンスでうんこ」は下品かと自粛したけれど、おならの場合は、踊りながらおならをするのは日常としてありかなと思い、「ラインダンスでおなら」を入れました。
亀山 移動中に考えることが多いのですが、「らいじんのおなら」はゴロゴロドーンと鳴っているカミナリ、あれはおならの音だったのね、と思いついたら、電車の中でひとり笑っちゃって。
中川 「らくご」と「ラブレター」、このふたつが出たときに、うんこのラストの部分と対になったなと感じて、一冊にまとまりました。
亀山 おならは気体だから、絵として表現するのが難しかったね。ある程度存在感がいる、でも固体になってはいけない。
中川 絵にもっとおなららしさを出すなら、薄くしてぼかすとか違う表現になるはずだけど、そうするとおならが主役に見えなくなる。『うんこ』と並んだときにこっちだけ表紙がぼんやりしててもだめなので、ぎりぎりのところですよね。最初は『うんこ』とまったく同じ紙で色だけ変えたら、固体感があったので、薄い紙にして、それでもまだだめで色を明るくして。
亀山 透ける気体感が大事だから。

――それだけ真剣におならのことを考えて。それぞれの形を決めるのも、おふたりで相談して?

亀山 ノリで作りました。
中川 悩んだのとすぐできたのとがあって。「ランドセル」は、ピカピカの1年生らしく星にしようかと思ったけど、6年生まで使うし、と最後まで悩んで。「ラベンダー」が色つきで、『うんこ』の「こおったうんこ」と対になり、「らくご」で擬人化も入れられて。
亀山 「ラジオ」も考えたけど「らくご」でよかったね。「ラブレター」もよかった。やりきった感じ。
中川 出しきった、と。

――前作に続き、「みんなのおならしりとり」募集がありますね。

亀山 「こ」はなんでもできちゃうけど、「ら」こそやりがいがあるはず! 僕たちが思いつかなかったようなすごいのを期待してます。
中川 「ら」がつく言葉、まだまだ意外とありますよ。みんなで考えてみてくださいね。どんな音か想像してみても楽しいのでは?

「みんなのおならしりとり」募集はこちらから。

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