ママの心に効く名言
kodomoe4月号で大好評だった「ママの心に効く34冊」。誌面ではご紹介しきれなかった名言と、それが載っている本を番外編としてご紹介します。あなたの心に響く言葉が、きっとあるはず! ぜひ読んでみてください。
「だいたい笑いとばしながら」
『かいじゅうのさんぽ』
山田美津子/著
URESICA 本体1100円+税
「かいじゅう『しょうちゃん』を育てている著者の眼差しがおもしろくて。私も、大変だと感じてしまうことを笑いとばしていけたら、と思いました」(絵本作家 おくはらゆめさん/2歳男の子ママ)
「きっと俺達才能はあるんだから後は体力だけだ!…って信じて…」
『ピアノの森 (11)』
一色まこと/著
講談社 本体780円+税
「育児に限らず、疲れて『考え過ぎ』の状態に陥りそうになった時にこの言葉を思い出します。気持ちが辛いときはだいたい疲れていて、体力をつけるために走ったり生活を整えることに集中していると、自然に改善していくような気がします」(おもちゃ作家、イラストレーター 佐藤蕗さん/6歳男の子ママ)
「ごくろうちゃん」「ピカチンキラキラ」
『ノンビリすいぞくかん』
長新太/作
理論社 本体980円+税
「この本に出てくる奇想天外な文章がとてもおもしろくて、子どもに戻れる感じがします。この言葉も楽しくて、子どもが何回も言いそうな感じが心憎い」(絵本作家、イラストレーター 柴田ケイコさん/12歳&10歳男の子ママ)
「こんなにステキな ふたり、わたしは死なせたくないですから。」
『シニガミさん』
宮西達也/作・絵
えほんの杜 本体952円+税
「テーマ的にさびしい、悲しい話ですが、最後のこの文章で一変され、暖かい本になったこの言葉がかっこいいと思いました」(絵本作家、イラストレーター 柴田ケイコさん/12歳&10歳男の子ママ)
「私は2歳児が大好き。もしかしたら、人間の一生を通してみても一番好きな年齢かも。」
『0歳~18歳までの骨盤育児』
奥谷まゆみ/著
京阪神Lマガジン 本体1300円+税
「仕事とイヤイヤ期の子育ての両立に悩んでいた、娘が2歳の頃に読みました。娘のこだわりやかんしゃくに疲弊して、こちらもつられて大声を出すことが多かった時期、このひと言は目からウロコが落ちるようでした。『一生で一番「イヤ~!」が言える、一番おもしろい時期』と2歳児のこだわりに惚れ惚れする著者さん。魔の2歳児を、それまでと違った角度から見られるようになりました」(絵本作家、イラストレーター 杉浦さやかさん/5歳女の子ママ)
「しろねこさんびきすくすくそだつ くろねこさんびきすくすくそだつ」
東君平/作
福音館書店 本体900円+税
「娘が2歳のとき、目が離せなくてハラハラしたり、イヤイヤ期に振り回されるなど、強く負担を感じていました。そんなとき、この絵本のやんちゃな子猫たちにうちの子を重ねながら最後のこの言葉に支えられてきました。娘が5歳になった今でも、読むと安心する一冊です」(絵本作家、銅版画家 田中清代さん/5歳女の子ママ)
「だまってればいいんだ。なかよしならそうしていられる」
『とっときのとりかえっこ』
サリー・ウィットマン/文 カレン・ガンダーシーマー/絵
谷川俊太郎/訳
童話館 本体1300円+税
「常に子どもを満足させたり、子どものためになることを言わなければならないと思いつつ、その考えに違和感を感じていた時に、このセリフを読んでハッとしました」(絵本作家、銅版画家 田中清代さん/5歳女の子ママ)
「離乳というと特別なことと思われがちですが、実はそんなにたいしたことではありません。なぜなら、離乳というのは『食べさせること』にすぎないのですから。
それに、赤ちゃんは人間の子、当然、人間の食べるものは自然に食べだすようにできているのです。」
『育育児典』
毛利子来/著 山田真/著
岩波書店 本体3800円+税
「長女が生まれ、初めての子育て。いろいろな情報を集めて、子育ての正解を探そうとしていました(子育てに正解なんてないのに!)。そして離乳食が始まり、どうしたらいいのだろうと不安に思っていた時に、この言葉に救われました。赤ちゃんもひとりの人間。自然に生きていくことを、親は手助けしてあげればよいのだという当たり前のことに気が付いて、心が軽くなりました」(tupera tupera 中川敦子さん/9歳女の子、5歳男の子ママ)
「幼児があぐらをかいている父親の膝のあいだに入ってくるとき、あるいは押し入れや机の下などわざわざ狭苦しいところで遊ぶのも、きっと同じ効果を無意識に求めてのことでしょう」
『ひとはなぜ服を着るのか』
鷲田清一/著
筑摩書房 本体760円+税
「服には皮膚感覚を活性化させて自分の輪郭を補強する働きがあるらしく、それは子どもが抱っこを求めるのと同じことだそう。抱っこをいっぱいしてあげて、子どもの輪郭を強くするだけでも、立派な育児なのかもしれないなと思いました」(作家 山崎ナオコーラさん/2歳子どもの親)
「乗って描いている時には、誰にも邪魔されたくない。腹がへってることも忘れてしまう。
これは本職の絵描きであろうと子どもであろうと変わらぬ心理に違いない。」
『親馬鹿子馬鹿』
和田誠/作 和田唱/作 大社玲子/絵
復刊ドットコム 本体2700円+税
「『ごはんよ』と呼んでもなかなかこない子どもには困るけれど、子どもには子どもなりのタイミングがあるのだと気づかされました。『早く、早く』と急かしてしまうシーンは多いけれど、別にこちらを困らせようとしているわけではない子どもの気持ちも汲んであげたいと思いました」(作家 山崎ナオコーラさん/2歳子どもの親)
「しかし、バッタは こんなところで おびえながら いきていくのが、つくづくいやになった」
『とべバッタ』
田島征三/作
偕成社 本体1400円+税
「子どもには、世界の素敵なところを見せたい」と思って育児をしていますが、この絵本にはバッタが食い荒らされて手足が取れるシーンがあり、度肝を抜かれました。こういうシーンも見せてもいいんだな、子どもってこっちが思っているよりも強いのかも、と感じました」(作家 山崎ナオコーラさん/2歳子どもの親)
「諸行無常」
みうらじゅん/著
新潮社 本体680円+税
「次々起こる予想できないことに振り回され、とにかく疲れて余裕がなくイライラしていた時、この4文字に救われました。つらいときも、呪文のように唱えていました」(イラストレーター 山田美津子さん/12歳女の子、8歳男の子ママ)
「ショコラちゃんは ぜんぶ かいました」
『ショコラちゃんのおでかけドライブ』
中川ひろたか/文 はたこうしろう/絵
講談社 本体950円+税
「上の子がまだ1~2歳で、日々できないことだらけと感じていた時、ショコラちゃんの豪快な買い物っぷりに胸がスッとしました。子どもにこの絵本を読んであげる際、このセリフを必要以上にくり返してはスッとしていました」(イラストレーター 山田美津子さん/12歳女の子、8歳男の子ママ)