発達段階を知って事故を未然に防ぐ! 子どものヒヤリ・ハット対策 1~6歳児編
2018年1月18日

発達段階を知って事故を未然に防ぐ! 子どものヒヤリ・ハット対策 1~6歳児編

子どもの毎日の中には、小さなことから大きなことまで、「ヒヤリ」としたり「ハッ」とする事故の芽がたくさん。危ない目に遭わないために予防対策をしっかりと考え、実行して、危険から子どもを守りましょう。1~3歳、3~6歳のヒヤリ・ハット対策を紹介します。(kodomoe2017年6月号掲載)
0歳児編はコチラ
イラスト/macco

1~3歳 自分で歩けるようになる時期

・ひとりで動き回る
・遊具で遊べるようになる
・高い場所や階段の上り下りができる

ここに気をつけよう

お風呂場、ベランダ、窓が3大危険ポイント
 自分で思うように動き回れるようになるため、ママはますます目が離せなくなります。腕の力もつき、高い場所でもよじ登れるようになるので、要注意。家の中では風呂場とベランダ、窓が危険です。

この時期に多い事故

◎風呂やプールでの水の事故
お風呂の場合、床から浴槽のフチまでが50cm以下だと、身を乗り出して転落しやすくなります。浴室扉の外側から、子どもの手の届かない高い位置に補助錠を取り付け、必ず施錠しておきましょう。洗濯に使うために残り湯をとっておくのも危険。もったいなくても、使用後はお湯を抜くことを習慣に。

わが家のヒヤリ・ハット体験

ひとりで湯船に入れていたら溺れそうに
入浴時、私が体を洗うときに湯船の中で遊ばせていたら、足を滑らせて湯船に入ってしまい頭まで浸かってました。それ以来目が離せません。(Y.Hさん/5歳&3歳&2歳女の子ママ)

足のつかないプールに私を追ってきて……
プールに飛ばされた浮き輪を取りに行った私を娘が追ってきたようで、ふり返ると溺れかけていました。気がつかなかったら、と思うと今でもゾッとします。(F.Hさん/4歳女の子ママ)

お風呂で水浴び中にウトウト
娘が3歳の夏、湯船にお湯を少しためて水浴びさせていたとき、少し目を離した隙に寝ていた。お湯をもう少し多くためていたらと思うと怖い。(Y.Fさん/4歳女の子、1歳男の子ママ)

 

◎高い場所からの転落
大人が想像するよりも高い場所に登れるように。窓やベランダから落下したり、階段から落ちる事故が増えます。本棚やソファを始め、足場になるものを窓辺やベランダに置くのは避け、階段などは柵をつけましょう。

わが家のヒヤリ・ハット体験

網戸に寄りかかり窓の外に落下
夏、網戸にして部屋の中で遊んでいたときのこと。少し目を離した隙に子どもが網戸にもたれかかってしまい、網戸が外れてそのまま転落してしまいました。(M.Sさん/3歳男の子ママ)

開けっ放しの窓にいつの間にか近づいて
息子が1歳過ぎの頃。テレビに夢中の隙に洗濯物を干そうと窓を開けっ放しで庭に出ていると、いつの間にか息子が窓の近くまで来ていて、20cmくらい下のコンクリートに前から落下。頭を打ったとき鈍い音がしたのですぐに病院へ。何でもなかったのが幸いでした。(m.nさん/4歳&0歳女の子、2歳男の子ママ)

 

Column3 事故やけがのときの救急対応

万が一、事故やケガが起きたときはママは慌てず、適切な対応を。とりあえずの応急処置を心にとめておきましょう。

誤飲
異物を飲み込んでしまった場合、吐き出してOKのものとNGのものがあるので、注意が必要です。
吐かせてOK
・紙類 ・たばこ
・医薬品 ・洗剤
・クレヨン、エンピツ など
吐かせてはNG
・とがったものやガラスなど
・灯油 ・除光液
・漂白剤 ・防虫剤 など

窒息
のどに物を詰まらせた場合、子どもを後ろから抱き、握ったこぶしをみぞおちに当てて圧をかけ、吐き出させます。

すり傷、切り傷
出血がひどい場合は縛ってひとまず止血
手足からたくさん出血している場合は、傷口より心臓に近い場所を包帯などで縛り、病院へ。すり傷や浅い切り傷は水道水で洗い流しましょう。

やけど
服の上からのやけどは脱がさず冷やす
流水を20分以上かけ続けて冷やします。服の上からやけどをした場合は、服にくっついて皮ふがはがれてしまうので、脱がさずに服の上から流水をかけ続けて。

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