2018年1月18日

発達段階を知って事故を未然に防ぐ! 子どものヒヤリ・ハット対策 1~6歳児編

3~6歳 外の世界へ行動が広がる時期

・家の外へ出て遊ぶ機会が増える
・三輪車やランニングバイクに乗れる子も
・器用になり、火を使える子も

ここに気をつけよう

自宅の周りをチェックして危ない場所を確認しよう
 活動量も増え、外で遊ぶ機会が増加。それにともない、交通事故や公園での遊具の事故の危険性が高まります。この時期、屋外の事故の80%は自宅から500m以内の範囲で起きているという統計も。親子で危ない場所などを確認するといいでしょう。

この時期に多い事故

◎遊具によるケガ
遊具の安全性は年々見直され、遊具による事故は減少傾向。しかし、古い遊具が残っている公園もまだあり、注意が必要です。危ない遊び方をしないよう、日ごろから子どもに教えることも大切です。

わが家のヒヤリ・ハット体験

重ねた積木の上から落ちて救急車
4歳のころ、児童館の軽くて大きな積み木を重ねた上に登り、積み木がくずれて80cmの高さから頭から落下。救急搬送され、本当に青ざめました。(Y.Sさん/6歳男の子ママ)

いきなりシーソーを降りてケガさせそうに
公園でシーソーに乗っていたとき。お友達が乗ろうと近づいたのと同じタイミングで息子が降りてしまい、お友達のあごをかすめたのでヒヤっとしました。(K.Gさん/5歳男の子ママ)

ランニングバイクが止まらず事故寸前
3歳の頃、ランニングバイクに乗って遊んでいたら下り坂にさしかかり、そのままスピードが出て転倒。車が来ていたらと思うと怖かった。(K.Sさん/4歳男の子ママ)

 

◎交通事故
親子で交通ルールを確認したり、交通量の多い道を避けることで交通事故のリスクを減らしましょう。自転車やランニングバイクなどに乗るようになると、さらに事故も増えます。必ずヘルメットやプロテクターを着用して身を守りましょう。

わが家のヒヤリ・ハット体験

突然走り出して自転車にひかれそうに
上の子が、テンションが上がって突然車道に走り出し、スピードの出ている自転車にひかれそうに。自転車の方が避けてくれなかったらまともにひかれていたかも。(N.Iさん/3歳&1歳女の子ママ)

ボールを追って車の前に飛び出した
息子が4歳のころ、公園の出口から出てしまったボールを追って道へ。車に気付いた私が「危ない!」と大声で叫んだため、事なきを得ました。(H.Fさん/5歳男の子ママ)

Column4 他にもまだある!こんな"ヒヤリ・ハット"

kodomoeママから寄せられた、ヒヤリ・ハットの実例をご紹介。ぜひ参考に!

おんぶから手を伸ばしてマグネットを口に
まだハイハイのころ、床に落ちているものを拾って口に入れようとすることが多く、危ないのでおんぶしてごはんを作っていました。ある日、冷蔵庫から物を取り出すその一瞬で、ドアにくっついていた小さなマグネットをつかみ取って口に入れようとしていました! おんぶだから動けないし……なんて油断は禁物という教訓になりました。マグネットは大きめのものにしつつ、冷蔵庫にいろんなものをくっつけないようにしました。それでも開けたときにドアポケットの中身をつかむので、開閉は手早く!(Y.Iさん/3歳&1歳男の子ママ)

扉を開けて包丁を取り出してしまった
パパの実家にて。息子が2歳くらいのころ、戸棚の扉を開けるのがブームで、キッチンでふと見たらしまってあった包丁を持ってました。血の気が引きました。「大声を出して驚いて足に落としたりしたら大変」ととっさに判断し、そっと声をかけつつ包丁をキャッチ。その後お義母さんにお願いして、遊びに来るときだけでいいので、扉にロックをしてもらうようにしました。この事件が私のトラウマになって、いまだにシンク扉内側の包丁ケースは使っていません。(K.Sさん/7歳男の子、2歳女の子ママ)

カーテンのヒモに引っかかりあわや窒息!
3歳くらいの頃、たたんであったふとんの上で遊んでいると、足を滑らせ小窓のロールカーテンのヒモに首が引っかかってしまいました。苦しそうな声が聞こえて振り返ると、首吊り状態でした。同じ部屋にいたのですぐに気がつきましたが、本当にびっくりしました。首に軽い擦り傷ですみましたが、気がつくのが遅く窒息していたらと思うと、ゾッとします。部屋にある全てのヒモを短く結ぶようにしました。(M.Dさん/5歳男の子、2歳女の子ママ)

0歳児編はコチラ

教えてくれたのは
山中龍宏先生
やまなかたつひろ/緑園こどもクリニック院長。子どもの事故予防の啓発活動を行うNPO法人「Safe Kids Japan」理事長も務める。

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